長崎の老舗企業代表が語るロシア人への愛「日露が平和な関係でいてほしい、それが一番の願い」

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6日から8日まで開催されたロシア最大の経済フォーラム「サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」に初参加した澤山グループ・澤山精一郎代表は、ロシアビジネスの特徴や、極東で進めている複数のプロジェクトの詳細についてスプートニクのインタビューに応じた。澤山グループがロシアビジネスに参入したのは、澤山氏がロシア人に好感を抱いたことがきっかけだった。

スプートニク日本

澤山グループは創業以来、海運事業に携わっており、澤山氏は日本通関業連合会の副会長や理事を歴任。国際担当を務めていた関係で、ロシアの税関関係者と会う機会が多かった。

澤山氏「ロシアの方と話をする中で、ロシアの方に好感を持ちました。とても真面目で文化度も高く、日本人と似ている面もあり、僕自身がすごく好きになったのです。そこで、何かロシアとビジネスができれば、と考えたのが最初のきっかけです。」

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澤山グループはまず極東ロシアに注目し、沿海州に加え、昨年3月に立ち上がった「極東JPPV 」(極東における日本投資誘致促進会社)ともそれぞれ協力協定を結んでいる。極東JPPVはロシア極東で日本企業が活動しやすくなるよう、国際協力銀行が設立を提唱したもの。同機関と協力することで、信頼のおける現地パートナーが探しやすくなるというメリットがある。

沿海州が抱える課題をふまえ、澤山グループはすでに複数のプロジェクトを進めている。農業用肥料製造の経験を生かして、動物の残渣(食肉処理した際に出てくる食用に適さない部分)から肥料を作るノウハウを導入し、極東の農業の発展に役立てる計画だ。また、ロシア産の魚を加工して日本に輸出するプロジェクトや、ウラジオストクの観光発展のため助言も行う。澤山グループの本拠地は長崎県。クルーズ船が入港し、起伏のある美しい街であるという共通点を生かし、ウラジオストクに観光客を呼び込むための手助けをする。

現在はそれぞれのプロジェクトで、ロシア側パートナーの選定が行われている。ロシア側の意思決定は慎重でスピード感はないが、澤山氏はそれを障害だとはみなしていない。

澤山氏「どのプロジェクトも、我々はいつでもスタートできます。しかし急ぐつもりはありません。パートナーがきちんとした人で、沿海州政府ともしっかりとやっていけるところでないと、特にリサイクルのような事業は難しいのです。だから、じっくりとやっていけば良い、という考えです。水産加工にしても、食べ物ですから、ロシアの方が慣れて、信頼のおける製品ができるまでは急ぎたくありませんし、むしろきちんとそういうことには時間をかけていきたいのです。僕も、現場には急がないよう指示をしています。」

澤山グループは海運業以外にも新規事業開拓に積極的に取り組み、肥料、機械産業、医薬品販売、運送など活動範囲は多岐にわたっており、アメリカ、中国、フランス、イギリスなど、世界中にビジネスパートナーがいる。スプートニクの「ロシアビジネスはこれから会社の柱となるのか、あるいは実験的なものなのか?」という問いに対し澤山氏は、「伸びていくものは伸びる」と鷹揚に話す。これは若手に積極的にチャンスを与えるユニークな社風とも関連している。

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澤山氏「仕事の中で、どれをメインにしよう、という感覚はありません。人と出会って、『こういうことで困っている』という話題が出ると、お互いにどんなことができるだろうか、という話に発展し、そこから大きくなっていく仕事もあります。仕事が見つかると、社内の若い人に、その責任者になってもらいます。その人たちが事業を一生懸命伸ばしていくわけです。やる気のある若い人のため、一つの城、つまり一つの会社を作って、それを全部任せます。そしてある程度稼げるようになったら、自分の会社にしなさいというやり方です。みんな、すごく頑張っています。そうやって作っていった会社で、本業よりも俄然伸びたところもあります。」

日仏関係の発展の功績を認められフランスから国家功労勲章(オフィシエ)を受章するなど国際的に活躍してきた澤山氏だが、本人は特に国境を意識することはなく、世界中のどの国の人も好きで、根本的にはみんな一緒だと話す。それだから、ロシア人を特別視せずにロシアと向き合えるのだろう。むしろロシア人が「そんなことまで話すのか」と驚くくらい、澤山氏は本音でロシア人とぶつかっている。

澤山氏「日露は、国際関係上は様々な問題があると思いますが、我々はロシアの方が大好きですし、ロシアの方も、話してみると、とても日本人のことを好きでいてくれていると思います。僕は小さな仕事や文化活動で一生懸命頑張っていって、日露が平和な関係でいてくれればと願っています。我々は、大企業にはできないような仕事をしたいと思いますし、中小企業としてやれることを精一杯やっていきます。」

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