01:11 2020年09月21日
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2020年東京オリンピック・パラリンピック (176)
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2020年夏に東京五輪の聖火リレーがスタートする福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」周辺で、国の除染の目安を上回る放射線量が確認された。地表で毎時71マイクロシーベルトの放射線量が測定された。これは、2011年に発生した福島第1原発事故前のレベル(毎時0.04マイクロシーベルト)の1775倍になるという。

産経新聞がこれに関するニュースを報じた。

環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」の調査チームが10月26日に「Jヴィレッジ」周辺で放射線調査を行ったところ、複数の「ホットスポット」が確認された。「グリーンピース・ジャパン」は11月18日付で小泉進次郎環境相に書簡を送り、「 J ヴィレッジ」での聖火リレーなどのイベント中に市民がホットスポットの影響を受けないようにするための措置を早急に講じるよう求めた。書簡のコピーは、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長、福島県知事でJヴィレッジ代表取締役社長の内堀雅雄氏などにも送付された。

グリーンピース・ジャパンは、調査時の全体的な放射線量のレベルは低かったものの、国の除染の目安を上回る放射線量が「 J ヴィレッジ」に隣接する駐車場など、一般の人々が行き来する場所で見つかったことを懸念している。「グリーンピース・ジャパン」のプレスリリースでは、大雨によって放射能汚染が公道へ広がり、すでに除染された地表が再び汚染される危険性があると述べられている。

国立環境研究所福島支部の研究グループ長、林誠二氏は、通信社スプートニクのインタビューで、汚染レベルや健康リスクについて次のような見解を表した-

「地表面で71μSv/hという値は確かに高く、生活圏においてホットスポットとして検出されたのであれば直ちに除染することが望ましいとは思うが、測定地点の距離による空間線量率の減少より、放射線源は面ではなく点に近いと考えられるため、ホットスポットの範囲は非常に狭い範囲に限定されていると考えられる。このため、本汚染実態による人の被ばく量並びにそれによる健康影響については、ホットスポットとして検出された地点(Jヴィレッジのトレーニングセンター近くの駐車場)における人の動き(その地点での滞留時間等)を十分に考慮しなければ、今回の数値のみを持って被ばく量の多寡や影響の有無は判断できない。」

ロシアのサイト「AtomInfo」の編集長、アレクサンドル・ウヴァロフ氏はスプートニクのインタビューで、一般の人々は「ホットスポット」の放射線量の数値に驚くと思うが、実際はそれほど恐ろしいわけではないと述べ、次のように語っている-

「人間は平均で年間1000から2000マイクロシーベルトの放射線を自然から受けている。今回、放射線量が確認された場所は基準値の500倍だ。しかしこの放射線量を受けるには、文字通りこのスポットに1年間座り続けなければならない。そのような『ホットスポット』が残っていたということは、避けられないものとして受け入れられなければならない。なぜなら巨大なスペースは除染されたが、何らかのくぼ地などは見逃されたかもしれないからだ。なお、この『ホットスポット』はわずか1平方センチメートル、またはそれ以下だ。もちろん、環境活動家が取り組むべきである綿密なモニタリングを行っている『グリーンピース』は称賛されるべきだ。余計なことは言わずに即座に対応し、除染を行った当局も称賛に値する。これらのスポットはそれほど危険なものではなかった。ここを訪れる人や、オリンピックの聖火リレーを走る人は、自分の健康への影響を心配する必要はない。」


人間は、0.57μSv/ hの放射線量であれば恐れる必要はないが、これは上限であり、最も安全なレベルはこの約半分以下の0.2μSv/ hとなる。一方、スウェーデンの学者で、放射線生物学の祖の1人と言われるロルフ・マキシミリアン・シーベルト(人が受ける被ばく線量の単位「シーベルト」は、同氏にちなんで名づけられた)は前世紀半ば、照射にしきい値(閾値)はないと述べた。つまり、その数値であれば被ばく者に明白なまたは隠れた害は生じないという具体的な値はないということだ。最小の放射線量でさえ、人間の遺伝的および身体的な変化を引き起こす可能性があるが、それはすぐには健康に影響を与えず、長期にわたって気づかれない可能性がある。したがって、完全に安全な放射線量値というものは存在しない。話すことができるのは、許容限度のみだ。

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