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コロナ下の恋愛:オンラインデートで恋愛関係は変わるか?

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オンラインデートを使っている日本人女性(アーカイブ写真) - Sputnik 日本
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日本全国の緊急事態宣言解除は日本国民にとって待望の決定だった。しかし、国民はこの決定によって、無期限に続く新たなルールの下での生活という困難な課題から解放される訳ではない。公共の場での社会的交流はこれまで通り最大限に控えなければならない。これが恋愛関係にどのような影響を与えるのか。オンラインデートはニューノーマルとなるのか。ポストコロナの日本に「結婚ブーム」は来るのか。スプートニクの特派員がお伝えする。

新型コロナでオンラインデートの人気は高まったか?

答えはイエスでもあり、ノーでもある。

オンラインデート・サービスを提供する企業や、潜在的な人生のパートナーのタイプを知りたい人に無料相談を提供する企業によると、昨年に比べて需要は増加したものの、増加は小幅にとどまるという。「ペアーズ」という名のマッチングアプリを立ち上げた株式会社エウレカCEOの石橋準也氏によると、こうしたサービスの人気はすでに数年前から急速に高まっていたという。しかし、オンラインデートを一度でも試したことのある人が62%に達するアメリカと比べ、日本ではそうした人はわずか16%に留まる。

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恋愛・対人関係の問題に詳しい追手門学院大学の金政祐司教授は、こうしたサービスへの関心はマスコミによって人工的に煽られている可能性があるとスプートニクに話してくれた。

金政教授は言う。「大学の授業のオンライン化も同じようなことで、前からオンライン授業はあることにはあったが、今回のコロナ禍で、それ以外の選択肢がないので、全般的に授業がオンライン化しました。今回のようなコロナ禍で、オンラインデート以外の選択肢がないので、そうしている人々が増えているのは当然なことであると思います。一方、“それが人気になった”とマスメディアが書いているだけなんだと思います。外出自粛を促す意味も含めて。」

日本に「結婚ブーム」は来るのか?

不安が高まる時期には、交際したい、結婚したいという願望が人々の間で高まる可能性が確かにある。2011年の東日本大震災から1年後、結婚件数は前年比で約7000件増加した。1965年以降、結婚件数が減少を続けている日本にとっては珍しい現象だった。しかし、このトレンドは短期的だった。コロナ禍でも同様のシナリオが繰り返される可能性があると考えられる。

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金政教授は次のように説明する。「今回のコロナ禍に関しても、短期的になるかもしれません。私たちは、基本的に不安が喚起されると親和性を求める傾向があります(不安な状況に置かれると、自分と同じ境遇の他者と親密になりたいという欲求が高まるという研究結果があります)。なので、災害時等においては、一人であることに不安を覚え、人と親密になりたいという欲求が喚起されやすいので、結婚への欲求も高まると考えられます。

だけれども、災害や惨事が収束し、時間が経って、それらのことがある程度風化していくと、当然、日常が戻ってくるわけですから、災害や惨事前の行動に戻っていく。なので、災害時においては、人は不安を感じやすいので、親密さを求めるが(それが結婚にむく人もいるが)、災害が収束すれば、そのトレンドは終わるということになるかと思います。」

オンラインデートは役に立つのか?

中央大学文学部の山田教授とエウレカの共同調査の結果、オンラインデートには日本人男女のパートナー探しにありがちな問題を解決する力があることが分かった。

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若者の多くが、交際相手を探し、異性と交際することは「多くの精神的・金銭的・時間的負担がかかる」ため、「男女の恋愛はコストパフォーマンスが悪い」と考えている。同時に、交際したいと回答した55%のうち、相手を見つけるための活動をしているのはわずか15%のみだった。その理由として最も多かったのが「どうしていいのか分からない」と「恋愛に対して受動的」である。20~30代独身者の85%が結婚を望んでいるものの、そのうち70%以上の男女は自分の容姿、性格、コミュニケーション能力に引け目を抱いているため、相手が自分を受け入れてくれないのではないかと心配している。一方で、多くの人が、パートナーが愛情を示してくれること、あるがままの自分を受け入れてくれることが重要だと答えた。

山田昌弘教授によると、マッチングアプリはパートナー探しにつきまとうリスクを低減できるという。このサービスを使用すれば、相手について多くの情報を、とりわけ趣味や価値観についての情報を事前に得ることができ、それをもとに相性が良いか、交際すべきかの結論を出すことができる。さらに、オンラインデートだとカフェやレストランに行く金銭的コストを削減することができ、オフラインのデートほど時間もかからない。こうした形式のパートナー探しはリスクだけでなくコストも低減できるため、リラックスして、より自然体での交際が可能になる。長期的にはオンラインデートは恋愛につきまとう偏見をなくす手助けになる可能性がある。

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こうしたパートナー探しの方法についてSNSで日本人に意見を聞いたところ、反応は分かれた。

懐疑的な人の中には、自分の知り合いを見て、出会いの形が大きく変わっていること、そしてそれがどうやら上手くいっていることに驚いたと答えた人もいた。ツイッターには次のようなツイートがみられた。

「pairsで同じ人とZOOMデート三回したという先輩がいて、そんなに何することあるんですか?って聞いたら 飲んで話して、をするだけでは無く、一緒にライブとか行くらしい。 オンラインで。デートがめちゃめちゃアップデートされてる感あって面食らった。」

オンラインデートでパートナー探しに成功した経験をツイートしている女性もいた。コメントを見る限り、真剣なようだ。

「pairsで男前とマッチ出来たのでこれが実際にデート出来ることになるまで大事にしていきたいです。」

同時に、SNSで出会って落胆するケースもある。オンラインデートは必ずしも思い通りになるわけではないようだ。日本人男性のツイートだ。

「初めて利用したマッチングアプリはpairs。そこで初めて会った女性を好きになって何度もご飯デートをして、8回目くらいのデートの時にアムウェイへの勧誘を受けました。それが悔しくて苦しくて悲しくて...」

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潜在的なパートナーに騙された人もいる。日本人女性のツイート。

「今夜のオンライン失恋ホストは婚活中の女性からのお悩み。pairsで知り合った男性から3回目のデートで「結婚を前提にお付き合いしたい」と告白され、そのまま肉体関係に。しかしそこから連絡が取りづらくなり、最終的に音信不通に。それまで聞いていた仕事の話などを元にネット検索したらあっさり本人特定できたが、聞かされていた名前は偽名で、しかも妻子がいたことも判明。」

ある女性はオンラインデートの最中に許可なくスクリーンショットで写真を撮られたり、動画を撮影されたりすることを心配している。

「ビデオデート 初めて挑戦したらシャッター音が聞こえ、恐らくスクショされました!しかも写真と別人で怖かったです! 会う前に顔が分かるのは写真詐欺が分かって良いですが、スクショの危険性もあります!もう怖くて当分は使いません!ビデオデートの危険性はスクショだけじゃなく画面録画される可能性もあるということ! pairsのビデオデート機能は画面録画やスクショができないように対策などされてるのだろうか?!疑問!」

オンラインデートはオフラインデートにとって代われるか?

金政教授によると、オンラインデートは部分的には新しい習慣になるだろうが、それはあくまで限定的だという。

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「一時的な現象なのか、新しい習慣になるかということですが、部分的には習慣化されると思います。シャイな人でもオンラインだと気楽に喋ることができたりしますし、初めての人と話す緊張感も若干は薄れるので、気軽に初対面の相手と会って、話をするという、言わば“恋愛相手としての吟味”の段階においては、オンラインデートは習慣化していく可能性はあると思います。

また、関係がかなりでき上がってしまえば(つき合ってある程度の時間が経って、お互いに信頼関係ができ上がってしまえば)、オンラインのデートでも関係を継続していく上で有用なものになると思います(特に、遠距離恋愛の場合)。」

とはいえ、金政教授はやはりオンラインデートはオフラインデートを完全に代替することはできず、一時的な現象であると考えている。なぜなら、実際に会うことでしか感じられないものがあり、画面越しではパートナーのその部分が分からないからである。

「しかし、基本的には一時的な現象と考えています。というのは、オンライン上だけで、恋愛が進展するかというとかなり微妙な気がします。

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それだけで恋愛は進展し、継続するかというと、やはりそうではなく、恋愛関係の非常に初期段階と恋愛関係が形成されてしばらく経ったディープな関係の中間の部分、つまり、いわゆる世間一般が認知するところの“恋愛(恋をする)”の時期においては、フィジカルが欠けるともたないと考えています。私たちは、日常的にかなり視覚からの情報を頼りに生きていますが(一説では 8 割)、嗅覚や触覚、聴覚も恋愛においては重要な要素です。それらが全くないままに、恋愛が進展し、継続するかと言われれば(オンラインデートの場合、基本、視覚のみなので)、それはかなり難しいといわざるを得ません。」

一方、山田教授は、日本はインターネット社会であり、それはつまり、実際に会えないことで強い孤独感を覚える人はあまりいないということだと言う。山田教授によると、新型コロナにより、人々は交際に対してさらにプラクティカルになり、特に経済性を重視するようになった。経済的安定性を重んじて、結婚を望む人が減少の一途を辿るというこれまでのトレンドは強まる一方だ。

DV問題が恋愛関係を抑制する?

このほかにも、日本人男女が交際や信頼関係の構築に踏み切るのを阻害する要因にDV問題がある。DV件数が増加しているという昨今のニュースに照らすと、不安な時期や不安定な時期に起こりうる心理的リスクを認識することで、家族を持とうと考える人が減ることが想定できる。

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金政教授は言う。「コロナ禍によって、家族は二つの方向に分かれているのではないかというのが私の考えです。初期値、つまり、コロナ禍よりも前の段階で、家族間の仲が良い場合は、コロナという脅威で家族間の団結というか結束は高まっている可能性は高いと思います(お互いに相手のことを気遣ったり、家事の分担をしたりと)。

     しかし、元々家族間の仲が悪い場合、あるいは、元々家族間でのインタラクションがあまりなかった家族などは、今回のコロナ禍で、それが増大されているのではないかと思われます。つまり、コロナ禍によって、家族間でのインタラクションは増えざるを得ないが、そのことで、お互いにいがみ合ったり、フラストレーションをためたりしてしまい、それが暴発すると DV というケースに発展していく。さらに、コロナのせいで、家族以外の他者と関わる機会が減るので、家族内で起きていることに抑制がかからなくなっているので、それがエスカレートしやすくなっているのだと思います(家族外の人がフラストレーションのはけ口になっていたり、相談相手になっていたりしたものが、それがなくなる。あるいは、家族内で何かネガティブなことが起こっても、外部の者が仲介することでそれが収まる、ということがなくなる)。また、コロナの影響による失業や休業という経済的な負担が“家族”を直撃していることも、 DV の増大に与える影響は少なくないと思います。

なので、私の見解としては、コロナの影響は、元々家族間の関係性に依存する形で家族に影響を及ぼしているのではないかと思っております。」

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