16:26 2020年09月29日
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21日、ロシア人と日本人がモスクワで交流する集まり「マトリョーシカ」が、開催100回目を迎えた。2017年9月から始まったマトリョーシカは、毎週末に開催され、食事やカラオケなどを楽しみながら、自由な雰囲気の中で異文化コミュニケーションができる。

モスクワには、ロシア人と日本人が知り合い、交流できる場がいくつかある。例えば、日本センターが主催する日本語会話クラブ「ラマーシュカ」もそのひとつだ。ラマーシュカは2011年から月に1回のペースで開催されており、お茶とお菓子を囲み、ゲームをしながら日本語学習者と交流を行う。

しかし、マトリョーシカの発起人で、オーガナイザーのフィリップ・グリシュケヴィッチさんは「もっと違うフォーマットで出会える場所を作りたかった」と話す。フィリップさんは普段、ロボット工学エンジニアとして働いており、日本の電子産業やロボット工学、日本文化に魅力を感じて日本語の学習を始めた。

フィリップさん「ラマーシュカはちょっとオフィシャルすぎますし、学生の集まりには、社会人は入り辛いと感じていました。僕がイメージしたのは、若手の社会人が仕事帰りに友達と会うような感覚で、日頃プライベートで行くような場所で、ロシア人と日本人が集う、ということです。そこでは友達だけでなく、恋人を見つけるかもしれないし、就職先や、新ビジネスのアイデアや、パートナーを見つけるかもしれない。そんな色々な種類の出会いがあるような場があればいいと思いました。」

マトリョーシカの発起人、フィリップ・グリシュケヴィッチさん
© Sputnik / Asuka Tokuyama
マトリョーシカの発起人、フィリップ・グリシュケヴィッチさん

マトリョーシカ発足当初は、場所を決めずに、色々なカフェやレストランで集まっていた。現在は昨年9月にオープンした、個室でのカラオケが楽しめるビストロ居酒屋「IZUMI」がマトリョーシカの固定会場となっている。と言っても日本のカラオケのように常に誰かが歌っているわけではなく、カラオケが苦手で、ただおしゃべりしに来たという人もたくさんいる。日本酒やカクテル、日本食を楽しむ人もいて、それぞれが自由に時間を過ごしつつ、自然な形で交流が行われている。

マトリョーシカには毎回、平均して20人ほどの人々が集まる。事前予約は必要なく、いつでも誰でも参加できる。メンバーはロシア人と日本人だけかと思いきや、これまで色々な国のゲストが参加してきた。

フィリップさん「ベトナムや韓国から来た人もいますし、ドイツやアメリカ、ブラジルからの旅行者も来ました。彼らもマトリョーシカを気にいってくれたみたいです。ロシア人と日本人と交流したい人であれば、誰でも歓迎です。ただし、Facebookで告知はしますが、大々的に募集はしていません。あまり募集すると、ロシア人の数が増えすぎて、日本人との割合がアンバランスになってしまいますから。」

「僕はただ、交流の場を毎週提供しているだけ」と話すフィリップさん。100回を超えても、モスクワでのマトリョーシカは続いていく。近い将来にはマトリョーシカを東京でも開きたいと考えており、すでに計画を進めている。

フィリップさん「ロシア人と日本人が互いを愛し尊敬できるように、と思ってやっています。特に最初の方は、友人の廣瀬功さん、鈴木岳尚さん、イワン・ゴロソフさんに、ロシア人も日本人も楽しめるようにするにはどうしたらいいか、たくさんの貴重な助言をもらいました。自分はほとんど何もしていなくて、友人や、マトリョーシカに来てくれる皆さんのおかげで、100回まで来ることができました。本当にありがとう!」

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日本, ロシア, 露日関係
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