06:25 2021年05月09日
  • 地震直後の時間を指したまま止まった時計
  • 帰還困難区域前に入る準備をする大沼さん
  • 防護服を着て町を歩く大沼さん
  • 草が生い茂った養蜂箱
  • 自宅周辺を撮影する大沼さん
  • 落下物が散乱するスーパーマーケット
  • 自宅の前に佇む大沼さん
  • 復興作業にとりかかる男性
  • 帰還困難区域前で検査を受ける大沼さん
  • 割れたままの窓ガラス 
  • 帰還困難区域に放置された自動車
  • 当時小学6年生だった大沼さんが発案した標語 2015年に老朽化のため撤去されている
© REUTERS / Issei Kato
地震直後の時間を指したまま止まった時計

東日本大震災と福島第一原子力発電所事故からまもなく9年を迎えようとしている。原発の5号機と6号機が立地し、これまで唯一の全町避難が続いていた福島県双葉町は、今月4日、その避難指示が一部解除される。事故後9年目にして、町は復興へ向けようやく第一歩を踏み出す。

避難指示一部解除に先立って先月20日、同町出身である大沼勇治さんが現地を訪れていた。現在、茨城県に住んでいる大沼さんは、原発から4km圏内にある自宅の様子を確かめるべく、故郷へ戻ってきたのだ。

2月13日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は聖火リレーのルートに双葉町を追加することを発表した。復興のPRが期待できるとして福島県が要望していた。しかし、大沼さんは手放しでは喜んでいない。

「ここで聖火リレーが開催されないことを願っている」と、近くの道路で電柱の修理を行なう作業員を指しながら大沼さんは言う。ゴーストタウンとなった双葉町を通り抜けて、事故の結果7千人の町民が失ったものすべてが伝わればと望んでいた。きれいになった土地を見るだけでは全てを理解してもらえるとは思わない、とロイター通信のインタビューの中で語った。

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