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    アナリストら、「アジア獲得戦」で米は露を締め出せない

    米国の人種差別、ロシアの視点

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    念入りに隠蔽された、またはおおっぴらな人種差別が米国の政治、ビジネスの大半を規定している。「ロシア・セヴォードニャ」のヴァレンチン・ゾーリン政治評論員はこうした見解を表している。

    失敗を重ねながらも、マニアックともいえる執拗さで米国が他国に自国の秩序を押し付けようとしている間に、自国の膝元で国家の基本すべてを根底から揺るがしかねないすさまじい破壊力が発火、爆発しようとしている。

    その爆発の恐ろしい発端となったのはボルチモアの黒人市民が起こした暴動だった。これに心底驚かされた政権は非常手段に訴え、ボルチモアに国家親衛隊を送り込み、これに武力行使を許可した。しかもこれが行われたのは初めてではない。ボルチモアの事件の数ヶ月前、ファーガソン市でも 同様に軍が発動され、やはり流血の惨事にまで至っている。

    黒人市民のこうした抗議はオバマ政権下では全米の数十の都市で起きている。黒人らは、ホワイトハウスに黒人の大統領が誕生したことは、米国における人種問題が解決された証拠だとされたのは公式的な嘘だったと訴えている。これは第39代大統領を務めたジミー・カーター氏が行った告白とは大違いだ。カーター氏は、「国内では恐ろしい勢いで人種差別あるいは隠れた外国人嫌いが高まっている」と認めていた。また有名な米国人研究者のジョン・ダヴィディオ氏も先に出された著書で「米国の人種差別はさながらウィルスに突然変異し、全く新しい形式をとりはじめた」と書いている。

    念入りに隠蔽されたか、あるいは公然とした人種差別は米国の政策、ビジネスの多くを決定している。米国で権威ある組織「ナショナル・シティ・リーグ」は「貧困以下の生活レベルを囲う黒人市民は白人の3倍存在する」と報告しており、黒人の70%が就職の際に人種差別を受けていることを明らかにしている。人員削減の際は黒人が真っ先にカットされ、雇用では一番最後に順番がまわってくる。

    米国政権を揺るがすもうひとつの悪夢は「チカノス」問題だ。チカノスとはヒスパニック系米国人を指す。ヒスパニック系米国人の数は爆発的な勢いで増えている。例えばカリフォルニアではすでに人口の3分の1がこうした市民で占められているほか、メキシコとの国境に近い州でも同様の現象が起きており、正確な数字は表されていないものの、それが数百万単位であることは間違いない。不平等と差別に反対するこの新たな米国人の数が増えており、大規模なデモが開始されている。不平等と人種差別の撤廃を求め、規模が拡大し、より強硬な形態を取り出したこの問題をどう解決すべきか、米国政権は手段なしの状態のようだ。だが解決はせねばならない。そしてこの問題は他人のところではなく、自国内にある。

     

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