露中海軍演習:8月に会いましょう

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露中合同海上演習は遠海における安全と安定を担保するのに効果的な装置となる。MIA「ロシア・セヴォードニャ」のアレクサンドル・フロレンコ評論員はそう主張している。以下その論考。

ロシア海軍と中国海軍による11日間の演習「海上協力2015」が終結した。露中合同軍は地中海の東部で対破壊工作、対艦、対潜水艦、対空防衛の訓練を行った。両軍は放射線や化学物質、生物兵器からの防御を訓練し、民間船の護送も練習した。海賊取り締まりの訓練も行った。両軍はシナリオ通り、合同で遭難船を救助し、海賊を船から追い出した。演習の締めくくりに、仮想敵国の潜水艦にロケット爆雷を浴びせ、電波・電子戦用装備を実動させ、海上の標的に砲撃を行った。地中海ではこの演習を終始、米国の駆逐艦「アーリー・バーク」が遠隔監視していた。

世界は露中の海軍協力の強化を注視している。日本の毎日新聞も遠く地中海における演習に憂慮を示している。オーストラリアの英字紙「ザ・ディプロマット」は中国海軍の近代化の成功に警鐘を鳴らしていた。中国海軍は安定的に、全方位的に成長し、中国海軍のオペレーションは頻度も複雑さも増し、しかもより遠海で行われるようになっている。これとの関連で、同紙は、中国が将来的に「非接触戦闘」能力を発展させ、領土紛争が緊迫化し、世界の海洋で軍事的な危険が増大する、と予言している。

西側ではこうした憂慮が広く拡散している。しかし、露中海軍協力の主要な課題は、航海の安全を保障することにある。中国紙「フアンチュ・シバオ」も書いている。「ロシアと中国は、遠海における航海の安全をよりよく守るための演習を行った。それは、国益を追求するだけの目的で行ったのではない。それは世界の海洋で海上輸送が安全に行われることに資するのである」。中国のこうした平和追求路線を裏付けるように、自らの軍事施設に至近の距離に、また係争諸島周辺に、米国の偵察機が出現しても、中国は激しい反応を示さず、ただ警告を出しただけだった。

露中両海軍の提起演習が2015年8月、日本海で行われることになっている。

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