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    山積みの国際問題と抗議デモの中、ロシア抜きで開かれるG7サミット

    山積みの国際問題と抗議デモの中、ロシア抜きで開かれるG7サミット

    © AFP 2017/ CHRISTOF STACHE
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    ドイツで7、8の両日、ロシアが参加しない先進国首脳会議(G7)が、16年ぶりに開かれる。昨年もロシア抜きの7ヶ国によってサミットが開催されたが、これは「予定が変更されて」開かれたものだった。

    ドイツでは、G7に対する抗議デモが起こっている。サミット開幕前日の6日、ドイツ南部バイエルン州のガルミッシュ・パルテンキルヘンで、G7に抗議するデモが開かれ、警察が催涙スプレーを使用し、100人以上が被害にあった。デモを主催した団体「STOP G7」の広報担当者が伝えた。

    1998年にロシアが参加したことで、G7はG8となったが、ロシアはそれよりもずいぶん前に、最も重要な国際問題について話し合う同サミットへの参加を、事実上、開始していた。しかし、ウクライナでの出来事が原因で、ロシアのサミットへの参加が停止された。なおドイツのメルケル首相は、サミットを前に行われたドイチェ・ヴェレの独占インタビューで、サミットには参加しないものの、ロシアは今も、他のフォーマットで国際問題を解決する際の重要なパートナーであり続けている、と強調した。メルケル首相は、シリアの化学兵器の廃棄処理は、ロシアの援助なくして達成することはできなかったと指摘した。

    G7のメンバーは現在、ドイツ、米国、カナダ、日本、フランス、英国、イタリアの7ヶ国だ。一方でドイツのシュタインマイヤー外相は、シリアだけでなく、イラクやリビアの長引く紛争や、イランの核問題などを解決するために、G7はロシアの援助を早急に必要としているため、ドイツはできるだけ早くG8フォーマットに戻ることを望んでいると述べた。

    今回のサミットでは、経済成長、気候、安全保障政策、健康などが主なテーマとなる予定。ロシアとウクライナの争い、中東・アフリカ情勢(イランを含む)、南シナ海の安全保障なども協議される見込みだ。ウクライナ情勢が緊迫していることを考慮した場合、この問題に対する評価が、サミットの総括文書に盛り込まれる可能性も排除できない。

    一方で、多くの欧州諸国が懸念しているスパイスキャンダルに関するテーマは、サミットの議題にはのぼらない。ドイツのマスコミの調査によって明らかになった情報によると、米国家安全保障局(NSA)は、フランスやオーストリアの政治家、また欧州の大手企業を対象に情報収集を行うために、ドイツ連邦情報局(BND)の技術的可能性を長年にわたって利用していた。いずれにせよ観測筋は、同テーマがメルケル首相とオバマ大統領の2者会談で取り上げられることに期待している。なお、ドイツ連邦議会における左翼党の議員団長を務めるグレゴール・ギジ氏は、G7サミットの場におけるオバマ大統領との会談で、恐らくメルケル首相は、米国の情報機関がドイツ国内での監視活動を止めるよう、オバマ大統領に圧力をかけるだろうとの見方を示している。しかしギジ氏は、メルケル首相には勇気が足りない、と指摘している。

    ドイツでG7開催に伴って開かれている抗議デモでは、米国と欧州連合(EU)の環大西洋貿易投資連携協定への反対や、軍事紛争の停止を求めるスローガンも声高に叫ばれている。

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