18:38 2019年11月12日
米国、黒海にイージス弾道MD配備か?

米国、黒海にイージス弾道MD配備か?

© AP Photo / Vadim Ghirda
政治
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米国はイージス弾道ミサイル防衛システムの黒海への配備も除外していない。フランク・ローズ国務次官補(軍備管理・検証・順守担当)は、米国は「連合国を弾道ミサイルの脅威から守る」必要性が生じた場合、こうした手段に出る可能性があるという声明を表した。

ローズ米国務次官補は欧州・大西洋パートナーシップ理事会で演説したなかで、「米国はイージス弾道ミサイル防衛システムを黒海に常時配備する計画は有していない。我々はこうしたシステムの常時配備を禁ずるモントルー条約にしたがっている。だが、予測不可能な事態が起きた場合、我々はイージス弾道ミサイル防衛システムを搭載した船を現地に派遣する可能性を有す」と語った。

ロシア外務省のアレクセイ・メシャコフ次官はこれより前、NATOがロシアとの国境付近で集中的に演習を拡大することで、欧州北東部の情勢が不安定化してしまうと懸念を表していた。

「ロシアは国境付近でのNATO諸国の演習回数が頻繁になったことに深い憂慮の念を抱いている。特に驚きを禁じえないのは、安全保障の観点から見て、我々の大陸のみならず、世界でも最も安定した地域である欧州北東部で、今起きている状況だ。」

モントルー条約は黒海沿岸諸国の軍艦、商船のアピアレンスの制限について、積載量から通行の期限についても厳密に規定したもの。ロシア側が米国によるモントルー条約の侵害を指摘したのはこれが初めてではない。2015年4月、米国は黒海におけるトラクスタン(ミサイル駆逐艦)の通行期限日数を条約の規定を超えて延長している。

中国人民大学国際関係学院の金燦栄(ジン・ツァンロン)副院長は、全世界に展開する米国のミサイル防衛システム(MD)の拡大について、ラジオ「スプートニク」からのインタビューで、次のような見解を表した。

Q:ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記は、米国のMDシステムについて、中国とロシアを対象にしたものだと述べました。ロシアと中国は、自国の安全保障に対するこの挑戦に、共同でどのように対応できるでしょうか?

A:この問題で、中国とロシアは、文明的な方法で協力することができます。それは、国際法や国際機関の面で、米国のMDシステムの配備に関して、戦略的に連携し、対抗して行くことです。一方で、攻撃力の強化や、独自のMDシステムを構築するという、軍事的方法もあります。

Q:中国は、日本、韓国、フィリピン経由でアラスカからオーストラリアまでを網羅して中国を取り囲む、米国のMDシステムを克服するために、どのような措置を講じていますか?

A:文明的なアプローチとしては、外交チャンネルや国際機関を介した抗議があります。また、軍事的なアプローチもあります。中国は、自国のMDポテンシャルを急速に高めており、この分野で、米国を越える可能性は十分にあります。

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中米関係, 日米関係, 黒海, 米国, ロシア
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