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    畔蒜泰助氏

    東京財団・畔蒜氏(1)「露下院議長の表敬受け入れはロシアへの重要なメッセージ」

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    政治
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    6月上旬、ドイツ・エルマウで行われたG7サミットの前、日本の総理として初めてウクライナを訪問した安倍首相。アメリカに対してG7の結束を示しつつも、ロシアとの関係も強化したい日本は難しい立場に置かれている。ロシアメディアでは「日本はウクライナ訪問によってロシアの信頼を失った」という見方もある。これについて、東京財団研究員で露ヴァルダイ会議の常連でもある畔蒜泰助(あびる・たいすけ)氏に見解を伺った。

    Q:ウクライナを訪問しポロシェンコ大統領と面会した安倍首相は、ロシアから信頼を失ったのではないかと思われますが、それでもプーチン大統領の訪日を実現させられるでしょうか。

    A:結論から言えば、私はそのような見方はしていません。4月末に安倍首相がアメリカを訪問してオバマ大統領と会談し、その直後に安倍首相のウクライナ訪問、という話が出てきました。このためやはり「アメリカからウクライナへ行くように言われたのではないか」という憶測があって、ロシアのメディアでもそのような反応があったのではと思います。

    しかし総理がアメリカから帰った後、もう一つ大事な動きがありました。日米首脳会談の際、安倍首相はオバマ大統領に、「プーチン大統領の訪日についてはもう準備を進めていく」ということを明言しました。オバマ政権が必ずしもこれを賛成しないであろうことは、分かっていたにもかかわらずです。なおかつ、首相自ら5月21日に訪日中のロシア下院議長、ナルイシキン氏の表敬訪問を受けました。この場でプーチン大統領の訪日準備を進めるということを伝えたと言われています。

    むしろこれらのファクターの方が、ロシアに対してのより重要なメッセージになっています。もしウクライナにだけ訪問して、プーチン大統領の訪日を進める動きが無ければ、「安倍首相はロシアから信頼を失った」という論調はある種の信憑性をもったかもしれませんが、実際はそうではありません。これによりウクライナ訪問というネガティブなファクターは相殺され、ロシア側も日本の安倍首相のアクションを受け入れて、訪日に向け準備しているのだと思います。

    徳山あすか

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    日本関連, 戦争・紛争・対立・外交, 露日関係, ウクライナ, ロシア
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