マレーシア航空MH17便事件、未だに残る5つの疑問

© AFP 2023 / Koen van Weelマレーシア航空MH17便事件、未だに残る5つの疑問
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なぜ通常の飛行ルートを外れたのか?

ドネツクまでは通常の航空ルートをたどっていたMH17機は、その後、ルートを外れて北に向かい、激しい戦闘行為が行なわれていた地区へと飛んだ。しかもこの際、国際回廊空域の境界線からは最高で14キロも離れていた。

その後、当機は回廊に戻ろうとしたが、乗員は試みを完了できなかった。回廊を出たのは乗員のナビゲーション上のミスか、またはウクライナ側の航空管制がそうした指示を出したのか。その原因はフライトレコーダーの読み取りによって解明できるが、レコーダーのデーターは未だに公表されていない。

© Sputnik / Sergey Averinドネツクのマレー機の悲劇から1年
ドネツクのマレー機の悲劇から1年 - Sputnik 日本
ドネツクのマレー機の悲劇から1年

なぜ捜査の資料がすべて公開されないのか?

2015年4月、オランダ法務省は世論の圧力に屈し、MH17機事件の捜査に関する569の文書を公開。ところが残る147の文書は未だに機密扱いのまま。またスキャナ公開された文書も一部の情報は隠されている。

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ドネツクのマレー機の悲劇から1年

なぜウクライナは事件当日のMDの配置、および空軍の飛行状況について資料を公開しなかったのか?

事件から1年たった今でもウクライナ側はこの情報の公開に踏み切っていない。しかもロシア国防省は2014年7月21日、MH17機の事件の前のドネツク州領内の状況を客観的に管理したデーターを発表している。そのデーターでは事件当日、MH17機はウクライナ軍の高射砲ミサイル「ブーク」の行動範囲に入っており、まさにこの日、ウクライナのレーダー活動の集中度が高まっていたことがはっきりしている。ロシア軍のデーターでは事件の前、MH機から3-5キロの地点でSu25とみられるウクライナ軍の攻撃機が飛行していることが確認されている上に、軍の航空管制センター職員のやりとりもウクライナ側は公開していない。

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なぜ米国諜報機関は義勇軍が撃墜した証拠を持つとしながら、それを公開しなかったのか?

事件から数日後、米国は事件が義勇軍の仕業であることを裏付ける諜報機関の資料を公開するという声明を表した。米諜報機関は人工衛星のとらえた写真、無線傍受のデーター、ソーシャルネットに公開された証拠を所持すると公言したが、それらの証拠は未だに公開されていない。

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ドネツクのマレー機の悲劇から1年

なぜオランダの調査結果の裏づけに目撃者の証言が使われていないのか?

マレー機の地対空ミサイル「ブーク」撃墜説は目撃者の証言で容易に裏づけ、または覆すことが可能。高射砲が発射されれば、大爆音だけでなく、燃料から出る煙、舞い上がる土ぼこりなどのビジュアル効果が必ず発生する。これだけのシーンは誰の目にも触れないわけにはいかない。

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