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    キルギス

    キルギス、米国との協力条約を破棄する意志

    © Flickr/ Alex J. Butler
    政治
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    キルギスは、米国との協力条約を破棄する意志を明らかにした。キルギス当局を、こうした行為に押しやった出来事は、キルギス市民アズィムジャン・アスカロフ氏に米国務省が「人権擁護活動家」として賞を授与した事だ。

    現在この「人権活動家」は、警察官を殺害し大衆騒乱事件を扇動した罪で終身刑の判決を受け獄中にいる。2010年この騒乱事件は、ウズベク人とキルギス人の民族間の衝突に発展した。

    ロシア・イノベーション発展研究所戦略分析センターの責任者、アンドレイ・イワノフ氏は「これは、最後の一滴だ。米国は、例によってカラー革命の可能性を 調査している事が明らかになった」と指摘し、次のように続けた-

    「米国は、これまで2つの試みが、望むような結果をもたらさなかったにもかかわらず、キルギス国内の状況を不安定化させようとの自分のプランを止めてはいなかった。彼らの目的は、キルギスをロシアから切り離す事だ。キルギスは地理学的にまた歴史的環境から、ロシアとの協力が運命づけられている事を理解する必要がある。米国は遠く、キルギスには海への出口がない。キルギスが今後好ましい経済発展を遂げる唯一正常な道は、やはりユーラシア経済同盟に入る事だ。彼らは、そう行動した。一方米国との協力は、人道的性格のみを持ちうるものだ。しかしここ数年の経験が示すように、そうした協力は、キルギス国内の状況を不安定化するというワシントンの試みをのみ利するものだった。それゆえキルギスは、強力に関する条約の破棄を通告したのだ。」

    ロシアは現在、キルギスの主要な貿易・経済相手国で、キルギスの貿易取引高においてロシアが占める割合は25%を超える。最も大きなプロジェクトは、電気エネルギーとガス部門だ。それ以外に、キルギスは、ロシア語を公用語としている国である。キルギスがユーラシア同盟に加盟する事で、そうした状況はさらに強まるだろう。

    米国は、キルギスが、ロシアにプラスとなる妥当な最終的選択をした事がひどく不満だった。キルギスにおける米国の政策は、そもそもソ連邦崩壊後の空間に存在するあらゆる国々においてそうなのだが、ロシアに取って代わる事に向けられている。現在、キルギスのユーラシア同盟への統合に関連して、米国のキルギスにおけるそうした政策は失敗し、その事は深刻な地政学的打撃と受け止められている。つい最近キルギスは、マナス空軍基地を閉鎖した。この基地は、アフガニスタン及び中国との国境に隣接し、米国にとっては戦略的に重要な意義を持つ。中央アジア諸国におけるロシアの影響力の復活は、極めて大きな米国の懸念を呼び起こしている。それゆえ近い将来ワシントンは今後も、そうしたプロセスを妨げるために様々な手段を用いるだろう。

    イワノフ氏は「中国も中央アジアにおけるワシントンの操作の標的となっている」と指摘し、さらに次のように続けた-

    「概して、良きパートナーあるいは同盟国として、米国にとってキルギスは必要ない。ワシントンにとって、この国を利用できるのは、一つの目的のためだけだ。つまり、ロシアあるいは中国に対する『くさび』だ。そこに騒乱や例によってカラー革命を起こし、ユーラシア経済同盟が一定の損失を被るようにしたいのだ。そうした理由から、中国も、大変注意深く状況を見守っている。なぜなら中国にとっても、この地域には、いかなる不安定化も必要ないからだ。それゆえ中国とロシアは、キルギスが安定し、ダイナミックに発展する国家で今後もあるよう、あらゆることをするだろう。なぜなら中国はロシアと共同で、新しいプロジェクト『新シルクロード』構想を実現しようとしているからだ。この輸送回廊は、中国の商品を欧州へと送る動脈だ。中央アジアの共和国は、このプロジェクトにおいて、無くてはならない役割を果たしている。つまりキルギスが、中国やロシアと協力すれば、キルギスは実際に感じられる経済的恩恵を得られるわけだ。一方米国との協力から得られるものは、全く明らかでない。唯一あるのは、政治的損失のみだ。」

    キルギス発展のベクトルの変化、そしてロシアとの統合に向けた雪崩をうった動きは、キルギスの国益に沿った正しい決定だ。かつてキルギスは、いくつかの椅子に一度に腰掛けようとしたが、それは、ロシアとの統合か、それともウクライナのようになるか、どちらかをはっきり選択しなければならないことを教えてくれた。ウクライナのバージョンは、地元エリートの将来を失わせるのみならず、国の発展も台無しにしてしまう。この事は、「時が来ればワシントンは、キルギスを不安定化させようとの試みを捨てる」という事だろうか? この問いを、アンドレイ氏にぶつけてみた-

    「米国は、一方で後退することに慣れていなかったということだ。彼らは一旦行動に出ると、最大限のものを得ようとする。他方では、キルギスを失っても、彼らの安全保障上何の脅威もないし、経済にも何の影響もない。ここ数年の歴史は、米国が十分原則的な立場にぶつかると、時に妥協の模索を余儀なくされる事を示した。シリアでの場合がそうだった。彼らはアサド大統領をすぐに打倒できなかった。妥協を模索し始め、ロシアを仲介役として、それが見つかった。イランは、制裁下で生きる事を学んだ。今やワシントンは、キューバそしてイランとの間で対話の道を模索している。」

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