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    トルコのエルドガン大統領

    トルコ大統領 「IS」との戦いにおける支援を求め中国訪問

    © AP Photo/ Burhan Ozbilici
    政治
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    トルコのエルドガン大統領が28日から30日まで中国を訪問する。トルコ当局は「IS(イスラム国)」との戦いにおいて中国政府の支援を極めて必要としている。

    軍事専門家は「IS(イスラム国)」との戦いは、10年におよぶ可能性もあると見ている。そしてもう一つトルコ大統領の頭痛の種になっているのが、この過激派武装戦闘員との戦いをめぐって、大統領の政策を支持していない野党勢力の側からの攻撃だ。

    ロシアの中東問題の専門家スタニスラフ・サラトフ氏は「エルドガン大統領は、ロシアや中国の側から将来本格的な支援を得られなければ、西側が危機から抜け出すのは極めて困難なことを理解している」と指摘し、ラジオ・スプートニク記者の取材に次のように答えた-

    「北京訪問中、エルドガン大統領は『IS』に対する自分の行動に対する支持を、そして国内の政治的安定のために支持を得ようと試みると思う。しかし中国にとってもロシアにとっても『IS』は、イスラム過激派テロリズムの脅威を意味している。」

    一方中国は『IS』に対抗する有志連合に加わらないかとの米国の提案を受け入れなかった。その支援からも距離をとっている。どんな形で習近平国家主席が、トルコの主権と領土保全を守ろうとするエルドガン大統領の行動と連帯するのか、それが今回のトルコ大統領の訪中の最も大きな注目点だ。

    訪問には、もう一つ目的がある。それは、トルコに住むウイグル系住民によるトルコ国内での中国料理レストランや商店に対する略奪行為や中国の政策に抗議するここ最近の行動への対応だ。中国外務省は、現時点では、中国市民にトルコへの渡航を控えるようにとの勧告は出していない。この件に関しては、北京での交渉で話し合われるだろう。中国国際関係大学(外交学院)のス・ハオ(苏浩)教授に意見を伺った-

    「トルコにおける反中行動は、特定の市民達によるものだった。トルコとウイグルは、民族的に共通の根を持っている。また歴史的、文化的、宗教的要素が影響した結果、民族間レベルで中国とトルコの間に、ある矛盾が生じてしまった。しかし、もし国家間について言えば、密接な関係が築かれている。多くの問題について両国は、類似した立場を取っている。両国にはまた、多くの共通の経済的利益がある。それゆえ反中国デモの問題は、中国とトルコとの間の国家間関係に深刻な影響を与えないだろう。

    現在イスラム主義者、東トルケスタン・イスラム運動は、トルコ国内の特定の勢力と関係を持っている。中国が、東トルケスタン・イスラム運動のテロリストとの戦いにおいて講じている断固とした措置は、トルコ国内の一定の宗教グループの不満を呼び起こしている。しかし私は、中国とトルコ側が、特に国家指導者レベルでのコンタクトを基盤にして、相互理解に達し、この問題解決の道を見出すものと期待している。エルドガン大統領の中国訪問は、両国関係の強化、トルコ社会の特定の勢力の代表者らの行動により生じた問題の解決を助けるに違いない。」

    トルコへの中国製対ミサイル防衛用兵器の売却も、今回の訪問では、重要なテーマとして取り上げられるだろう。双方は、この契約に原則的に合意した。タラソフ氏の意見によれば「肝心なのは、単にミサイルの売却にあるのではなく、この契約によって、トルコが、今以上に本格的な中国との経済協力を進めるための土壌を用意することができ、NATOと距離をとることになること」である。

    最後に付け加えたいが、ここ最近トルコが、ますます上海協力機構の活動に大きな関心を示すようになっていることも、決して偶然ではない。

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