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    OSCEは死んだ。新OSCE、万歳!

    OSCEは死んだ。新OSCE、万歳!

    © 写真 : OSCE/Mikhail Evstafiev
    政治
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    欧州安全保障協力機構(OSCE)がなす多少有益なことは唯一、他のストラクチャーの作業を再度繰り返していることにすぎない。ロシア人政治学者のヴィターリィ・トレチャコフ氏は確信をこめてこう語る。つまり、そろそろ全欧州を束ねる新たな組織を作る時期にさしかかっているというわけだ。

    「こんにち、我々にはOSCEは必要だろうか? 今のOSCEは欧州の安全と協力を効果的に保障する組織となっているだろうか? 答えはノー。しかも、そうした組織でなくなってからは、だいぶ日がたつ。

    軍事、政治的分野で今のOSCEが出来ることは唯一、紛争時における当事者らの行動監視を組織することだけだが、これにも多大なクレームはある。一方で経済分野におけるOSCEの役割はゼロに等しい。人道分野ではOSCE内のそれに準じた機関と監視員らは、紛争当事国間のいざこざの解決に力を貸すよりは、それに火を注いでいる始末で、一方の側に別の側の政治的、文明的規範を単に押し付けることのほうが多い。だがこうしたことは欧州評議会とその機関から欧州連合そのものに至るまで、他の「欧州の組織」が同じことを繰り返しているではないか。ではなぜ、これにさらにOSCEまでがやらねばならないのか?

    OSCEが行なう実に少ない有益なこととは、他の組織の作業を繰り返していることだけだ。だが実際に軍事的安全保障や経済協力といったシリアスな問題にはOSCEが入る隙はない。

    では、白紙から作る欧州の安全と協力を司る新組織とは一体どういったものでなければならないだろうか? 最も重要なのは、その組織は欧州諸国のみを含むものでなければならないということだ。新OSCEは現在のものとは異なり、米国やカナダではなく、また中央アジアの旧ソ連共和国から誕生した独立国でもない。

    第2に、新組織のメンバーにはいわゆる非承認国が審議権を持って加わらねばならない。それは旧ソ連圏から言えばまず、ロシアはすでに承認しているアブハジア、南オセチア、沿ドニエストル共和国、ナゴルノ・カラバフ共和国、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国。これにコソボ共和国もそうだ。

    第3に、新組織はさらに網一つの現実を認めねばならない。それはまさに欧州の分離という現実だ。欧州を束ねる共通の家は未だ形成もされず、建設もされていない。これが将来できる保障もない。実際には、ヨーロッパ大陸にはNATOと集団安全保障条約という2つの軍事陣営が存在し、欧州連合とユーラシア経済連合という2つの経済陣営がある。この4つの組織が新組織の内側で共に特殊な制度を作らねばならない。これがまさに集団的軍事の安全と経済協力の保障問題に取り組むのだ。

    第4に、新組織の絶対的な原則がはっきりと確定されていなければならない。欧州および欧州諸国の問題に欧州以外の国は介入せず、新組織のメンバーも互いの内政に介入してはならない。

    第5に、新組織、そのメンバーは文句なしに全員、平等な権利(コンセンサスの原則)を有し、欧州の現実と戦略的行方を冷静かつ誠実に受け止めることで、これからの半世紀の自身の選択をその作業の出発点とせねばならない。それでもやはり「統一の欧州の家」建設に取り組むか、または砂上の楼閣を築くことをあきらめ、今ある、政治、軍事、経済的に全く正反対の連合間で協力を図り、強化する道を進むかだ。

    冷静かつ責任ある欧州国家として、偉大な欧州大国としてロシアが行なわねばならないことはなにか? それはささいなことでしかない。現在のような死んだ状態のOSCEから脱退を宣言し、私が列挙したような原則に基づいた、欧州諸国に新たな組織の創設計画を提示することだ。それから先は、欧州の主権国家らの自由な選択の問題である。仮にロシア以外に欧州にそうした主権国家が残っていれば、の話だが。

    OSCEの墓石にはこうした文句を並べることが出来るだろう。『その人生は高尚な意図に満ちていたが、実際はそれとは別の道を歩んだ』と。」

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