12:18 2018年06月19日
習 近平

習近平国家主席の米国訪問、出発点はシアトル

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政治
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中国の習近平国家主席の米国公式訪問は22日、シアトルを起点に始まる。サウスチャイナ・モーニングポスト紙によれば、北京大のジン・ツァンジュン教授は、習氏が米国訪問をシアトルから始めるに至ったのは、ワシントン上空が政治的に「曇り」であるためだ、と語っている。米国の共和党系有力者は中国批判を強めており、一部タカ派は習氏の訪問をキャンセルするよう訴えていた。

先に日本のThe Diplomatも同趣旨の記事を載せている。訪問がシアトルから始まるというのは、大統領選の予備選の趨勢を左右する重要な州への訪問を控える意向の表れである、とThe Diplomat。多くの米国人コメンテーター、また大統領候補たちは、習氏の公式訪問のレベルを引き下げるべきではないか、と議論しているという。

しかし、北京とシアトルの緊密な実務関係というものも、シアトルというチョイスの説明になるかもしれない。ワシントン州経済が米国の他の州より遥かに強く中国と結びついていることは、米国でも公然の事実である。ワシントン州と中国の間には、ボーイング社以外にも、多くの重要な接点がある。その最たるものがMicrosoftとStarbucksだ。これら企業の収益の中に中国における収益が占める割合は支配的である。

サウスチャイナ・モーニングポスト紙によれば、習氏はシアトルで一連のイベントに参加し、実業界の代表らと一連の会談をもつ。ただし、今回の訪問で大きな飛躍が起こる可能性は低い、とサウスチャイナ・モーニングポスト紙。というのも、問題の根はあまりにも深いのだ。米国は中国にサイバースパイの容疑をかけているし、南シナ海における中国の活動にも不満が蓄積している。ロシア人専門家アレクサンドル・ラリン氏もこの点には同意している。

「私も、飛躍は見込めない、と見ている。最近の中米関係はやや冷え込んでいる。北京の戦勝記念パレードに米国の高官が参加しなかったことでもそれは示された。米国はまた、北京訪問を控えるよう欧州やアジアの同盟国に圧力をかけた。このことについて中国の専門家やメディアは米国を非難している。両国関係がこれまでよりも緊張しているので、訪問は複雑な環境の中で行われる。両者の今後の発展に新しい地平をひらくような合意、と一応呼べるようなものに調印がなされるだろう。双方とも協力を必要としているのだから。しかし、飛躍的な前進はないだろうと思う。ここ最近の関係悪化のためではない。深刻な対立が長い期間をかけて熟成されているためだ」

サウスチャイナ・モーニングポスト紙によれば、訪問計画が策定される中で、ハワイ訪問も検討されたが、ハワイが米太平洋艦隊司令部の拠点であることから、廃案となった。太平洋艦隊司令部は中国の南シナ海政策を厳しく批判している。

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