07:57 2020年01月22日
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日本の安倍首相はロシアのプーチン大統領とG7の媒介者役を果たす意向だ。G7サミットは今年5月、日本をホスト国として開催される。日本側の考えでは、このことにより安倍首相はロシアにとって特別に興味深い交渉相手となる。

「安倍首相はロシア大統領にG7諸国の抱く憂慮を伝える意向だ。同時にG7諸国首脳にプーチン大統領の考えを伝える意向だ。安倍首相はこれこそ自分の仲介者としての役どころ、自分の議長国としての意義だと考えている。つまり、ロシアとG7をつなぐ「橋」というわけだ」。谷口智彦内閣官房参与がロシアのマスコミに対して語った。

しかしロシアでは、日本の提案はあまり歓迎されていない。ロシア議会下院国際委員会副委員長レオニード・カラシニコフ氏によれば、日本の動きはロシアとの領土問題解決にG7を使おうとする日本政府の関心の証左である。それにロシア政府はG7を単なる協議フォーラム、主要な経済体の地位に今や中国、ブラジル、インドが入っているというのに、昔も今後も自分のことを世界を牽引する経済体と見なしている諸国のクラブに過ぎないと考えている。

一連のロシアの専門家が、ロシアは、とりわけ制裁という条件下では、G8への復帰には関心がなく、BRICSや上海協力機構、G20といった機関での協力を重視している、と見ている。
この観点に疑義を呈するのはロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのヴィクトル・パヴリャチェンコ氏だ。

「一部のロシアの公人が、ロシアはG8参加に関心を持っていない、という声明を出したのは、私は、それは誇張であると思う。上海協力機構やBRICSへの参加をG8へのそれに対置するのは適切ではなかろう。一定の条件を満たせばロシアはG8という枠組みで西側との対話に復帰することもあるだろう。安倍首相については、彼はロシアとG7をつなぐ「橋」になろうとしていると言われるが、この問題において制裁は言及さえされていない。安倍首相が西側のロシアに対する姿勢を変えられる状態にないことは全く明らかだ。私見では、こうした条件の中で、安倍首相はロシア大統領の眼前でポイント稼ぎをしようとしているのだ。日本ではどういうわけか安倍首相がロシアを訪問すればそれだけでプーチン大統領の平和条約締結および領土問題解決にかける姿勢が軟化する、と信じられている」

ただ、今のところ、平和条約に関して露日の立場は近づいていないようだ。日本政府は平和条約を領土問題解決としっかり結び付けている。ロシア政府はラヴロフ外相の口を借りて、日本との平和条約締結は領土問題解決の同義語ではない、と述べている。谷口智彦氏によれば、にもかかわらず、安倍首相は、プーチン大統領との対話を通じて、両国首脳は互いを理解し、共通の言語を見出すことが出来る、と見なしている。だから安倍首相はプーチン大統領と何度も何度も会談したいのである。ヴィクトル・パヴリャチェンコ氏はそう語る。

「日本では領土問題は最高レベルで、つまり日本の首相とロシアの大統領による交渉でのみ解決されると、金科玉条のように信じられている。関連して、安倍首相がすでに3度目にプーチン大統領との会談に赴くことが特に強調されている。日本側が問題の早期解決について幻想を抱いているとは思わないが、彼らは自らの要求を思い出させるチャンスは一つたりとも逃さないのだ。おそらく水滴は力でなくその頻度によって岩を穿つという考えからだろう」

中間的な報告では、安倍首相は5月、ロシア南部のソチを訪れ、プーチン大統領と非公式なハイレベル会談を行うということで、合意が得られている。

なお、両国問題の解決策をはじめて示した1956年のソ日宣言調印から、今年で60年となる。

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露日関係, G7, 安倍晋三, 日本, ロシア
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