米国防総省、中国には南シナ海の実効支配は可能

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中国が南シナ海でのインフラ建設を続けた場合、この海域は中国の実効支配下におかれるだろう。米国太平洋軍のハリー・ハリス司令官が記者団に対してこうした見方を表した。

「このまま基地の建設が進めば、中国は米国との戦争の瀬戸際政策をとりつつ、南シナ海を実効支配することになるだろう。」

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ハリス司令官の見方では、中国側は空軍基地や燃料貯蔵庫を建設し、レーダーやMDを設置するという方法で同地域で何が何でも軍事的に優位に立つという意欲を露骨に表している。

ハリス司令官はまた中国の活動によって南シナ海の作戦状況が変わる可能性も指摘し、中国が防空識別圏を南シナ海全域に拡大しかねない危険性があると警告を発している。

防空識別圏は、中国が自国の東シナ海上空域の安全を保証する目的で2013年に導入したもの。

中国はマレーシア、ブルネイ、ベトナム、フィリピンといったASEAN諸国との間にスプラトリー諸島(中国名:南沙諸島)をめぐる領海問題を抱えている。

中国は人工島の施設建設を進めており、ここには滑走路など同地域での中国の主権主張を強化しうる施設が出来上がるものと見られている。

南シナ海を通航する貨物は年間5兆ドルにのぼるほか、同水域には石油や天然ガスなどの巨大な埋蔵資源が眠っているものと推定されている。

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