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米国防総省は二月、大陸間弾道ミサイル(ICBM)など新兵器の開発について言及しない新たな核指針「核体制の見直し」(NPR)を発表したことに対し、多くの専門家は痛烈に批判している。
米国科学者連盟の核兵器に関する情報プロジェクトを率いるハンス・クリステンセン氏は同紙のインタビューに対し、米国が1990年代と2000年代初頭に新たな兵器を実戦配備したと語った。しかしNPRは2010年を核兵器開発の出発点としているため、ホワイトハウスは軍事産業の実際の状態を隠すことができる。
加えて、NPRには開発中だがまだ配備されていない米国の兵器が含まれていない。
そうした兵器には戦略爆撃機「B-21(ライダー)」やコロンビア級原子力潜水艦、新型長距離巡航ミサイル、新型大陸間弾道ミサイルが分類される。これらのプログラムの総額は4000億ドル(約43兆4300億円)だと見積もられる。
現行システムの改良型である一部の兵器もまたリストには入っていない。
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