米沿岸警備隊、「航行の自由作戦」実施を拒否 砕氷船の寿命を憂慮

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米沿岸警備隊は米国で唯一の大型砕氷船が破損し、ロシアへの救助要請が必要になるとの懸念から、北極海における軍事作戦の実施を拒否した。米新興経済メディア「ビジネス・インサイダー」が伝えた。

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米沿岸警備隊の大型砕氷船「ポーラースター」の就役期間は40年以上。ビジネス・インサイダーによると、ポール・ズクンフト米沿岸警備隊元司令官は砕氷船の寿命がそう長くないことを熟知している。「航行の自由作戦」実施のため、米国家安全保障会議が砕氷船の派遣要請を出した際、ズクンフト元司令官は砕氷船の派遣に反対の意を示していた。

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ズクンフト元司令官は「ポーラースターを動かすためだけに姉妹船を分解し、そのパーツを利用している。『航行の自由作戦』の実施時に重大な故障が検出されないという保証はない。故障した場合、安全な場所に牽引するようロシアに要請する必要が出てくる。ゆえに、今は作戦を実施する時期ではない」との考えを示した。

なお、演習の実施日については明らかにされていない。

ビジネス・インサイダーによると、米国の北極政策は 砕氷船保有数の不足が大きな懸念事項となっている。米国の砕氷船の数はロシアとは比較にならないほど少なく、ロシアが砕氷船10隻を保有する一方で、米国の保有数は2隻。うち北極海で航行可能な大型砕氷船は1隻のみだ。

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