00:17 2020年07月10日
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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に健康不安説が浮上し、後継者をめぐる推論が各所で展開されている。ブルームバーグは、同国は70年にわたり金一族が支配を続け、父からその息子へと権力が引き継がれてきたが、36歳の正恩氏は後継者をこれまでに明かしていないと指摘。そのうえで正恩氏の実の妹である金与正(キム・ヨジョン)、息子(夫人との間に3人の子どもがいる)、甥の金ハンソル、兄の金正哲(キム・ジョンチョル)を挙げ、それぞれ最高指導者に就く可能性を分析している。

ブルームバーグによると、まず息子の中で最年長は2010年生まれと推測され、いずれ指導者の地位を継ぐとしても成人になるまでは摂政のような統治形態が必要としている。次に甥の金ハンソル氏は金正男氏の息子で、マカオに在住していた。ハンソル氏の北朝鮮への帰国は正男氏が2017年に暗殺されたことで完全についえたと言える。ハンソル氏の現在の所在は不明なままだ。また兄の金正哲氏は政治よりギターに関心があるようで、最高指導者の地位に就く見込みは薄いとされている。

以上のような事情を踏まえ、ブルームバーグは、妹の金与正氏が正恩氏の最側近の1人であること、また今月になり朝鮮労働党の政治局候補委員に復帰したことに注目している。一族の中で初めてソウル訪問を果たし、トランプ米大統領や中国の習近平国家主席と正恩氏の首脳会談にも同行する一方、正恩氏の日常の世話役もこなしている。

また、朝鮮日報も金与正氏に注目し、「白頭血統」という象徴性が大きい彼女が、金正恩委員長に代わって様々な役割を果たす可能性が高いと見ている。有事の際に「金正恩の代理人」として出てくるとの見方もあるという。

金与正氏は故・金正日(キム・ジョンイル)総書記と在日僑胞出身の故・高英姫(コ・ヨンヒ)氏の娘。幼い頃には金正恩氏とともにスイスに留学し苦楽を共にした。与正氏は2011年12月、父の金総書記の葬儀から姿を現すようになり、正恩氏が権力を握ってからは主要行事に登場し、儀典を管理してきた。2016年5月に労働中央委員。2017年10日に政治局候補委員に就任するなど、超高速で昇進を重ねてきた。昨年4月の米朝首脳会談(ハノイ)決裂の責任をとって政治局候補委員から脱落したが今月11日復帰。そして先日、党中央委員会第1副部長に任命されたことで、党の組織指導部に移ったと見られている。

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