露外務省がリビア紛争当事者に停戦呼びかけ 「破滅的結果に」

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内戦が続く北アフリカのリビアでは今月に入り衝突が激化し、国連の停戦要請にもかかわらず、特に西部の軍事行動は激しさを増している。状況悪化を受けてロシア外務省は紛争当事者の双方に対し、速やかに戦闘行為を停止し、国連主導による対話に応じるよう要求した。外務省の声明は公式サイトに掲載された。

リビアではイスラム教徒にとって重要な断食月のラマダンが始まったことから、東部の都市トブルクを拠点とするリビア代議院のアギラ・サレフ議長はテレビ演説を行い、停戦を要求した。

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ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官はこのテレビ演説について言及し、軍事的・政治的危機からリビアを救い出すうえで建設的な提案がされていると評価。サレフ議長はテレビ演説で、各地域の代表者を取り込んだ行政機関の設立や、新憲法の考案、および新憲法に従づく大統領選と議会議員選の実施を主張している。こうした提案はリビア全体の調停プロセスの根幹になりえるとザハロワ報道官は声明の中で記している。

ただし、東部を勢力下に置くリビア国民軍のハリファ・ハフタル元帥は「勝利で終えるまで」戦闘行為を継続し、リビア暫定政府が統治する首都トリポリを「テロリストから解放する」と明言し、軍による独裁体制色を強めている。ザハロワ報道官はハフタル元帥の強硬姿勢に対し、兄弟殺しの内紛は「破滅的結果」を国民にもたらすとして速やかに戦闘行為を中止し、国連主導による和平プロセスに応じるよう呼びかけている。

1月にリビア紛争当事者は停戦合意を結ぶことができていた。ロシアのプーチン大統領はトルコのエルドアン大統領との会談において、紛争当事者はロシアとトルコの呼びかけを聞き入れ、全面的な軍事行動を停止したと発表していた。しかし、今月に入りリビア国内の紛争は勢いを増し、特に西部における軍事行動は激化の一途をたどっている。

4月18日、国連児童基金も、コロナウイルスが大流行する中、世界中の停戦と世界の子どもたちの保護を呼びかけた。

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