07:20 2020年10月24日
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ベラルーシでの抗議デモ (49)
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大統領選が実施されたベラルーシでは9日夜、各地で抗議活動が発生した。警官隊は首都ミンスク中心部の戦勝広場で起こったデモを散会させるため、放水車に加えて催涙ガス、フラッシュグレネードを使用した。

ミンスクではデモ隊と警官隊との間で衝突が起こり、抗議活動の現場には救急車が次々と駆け付け、負傷者を病院に搬送した。ベラルーシ国営放送が内務省の発表をもとに報じたところによると、警官隊は大規模な抗議活動の制圧に成功したという。

警官隊は首都に加え、北西部の主要都市フロドナ(またはグロドノ)で起こった抗議活動でも催涙ガスを使用した。スプートニクの特派員によれば、フロドナでは1000人以上が抗議活動に参加した。

ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領とリトアニアのギタナス・ナウセダ大統領は共同で声明を発表し、国民に対する暴力行為を停止し、民主主義の基本的価値観を尊重するようベラルーシ政府に要請した。

声明の中で両大統領は「ベラルーシの主権と独立に最大の敬意を払っている」としたうえで、「協力関係を深化させる上で必要な条件が整うことに期待する」と記し、関係発展のためにはベラルーシの民主化が必要との姿勢を示した。

大統領選に立候補していたものの、候補者登録が認められなかった野党のワレリー・ツェプカロ氏はルカシェンコ大統領が公平な選挙を実施させず、武力でもって権力を掌握していると批判している。ロシアの改革派テレビ局「ドシチ」(雨)による取材に応じた中で発言した。

​ツェプカロ氏は当局による逮捕の恐れが高いとして家族と共に出国し、今はモスクワに身を寄せている。ツェプカロ氏は今回の選挙結果を疑問視している。

これに対し、ロシア下院(国家会議)国際問題委員会のレオニード・スルツキー委員長はミンスクの抗議活動が外部勢力の扇動によって行われているとし、抗議活動に加わらないようベラルーシ国民に呼びかけている。

​ミンスクではロシアのジャーナリストら3人が拘束され、ミンスクのロシア大使館に連行された模様。ジャーナリストはいずれもテレビ局「ドシチ」のスタッフ、ベラルーシへの入国禁止処分を受け、ロシアのスモレンスク市へと輸送された。この事態を受けてロシア・ジャーナリスト連盟はベラルーシ政府に対し、拘束に至った経緯の説明を要求した。

そのほか、米AP通信のスタッフが抗議活動に巻き込まれて負傷し、市内の第10病院に搬送された。

ミンスクでは9日、午前中からインターネット接続が不安定で、夕方になると接続が完全に遮断されたという。また、市内では発砲音が断続的に鳴り響いていた模様。

今回の選挙には、現職のアレクサンドル・ルカシェンコ氏、アンドレイ・ドミトリエフ氏、アンナ・コナパツカヤ氏(ベラルーシ下院の元議員)、セルゲイ・チェレチェニ氏(社会民主党党首)、スベトラーナ・チハノフスカヤ氏(逮捕された人気ブロガーの妻)の5人が立候補していた

ベラルーシ中央選挙管理委員会の速報によれば、現職のアレクサンドル・ルカシェンコ氏が81.35パーセントの得票率で圧勝し、6期目となる再選を確実にした。

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