会見で欧州ユダヤ人会議のヴャチェスラフ・カントール議長は、プーチン大統領に対し「現在欧州では、反ユダヤ感情が高まっている」と指摘し、ユダヤ人が置かれている現状を「第二次世界大戦終了以来最悪」と特徴づけた。
これに対しプーチン大統領は、ユダヤ会議の代表者らに「ロシアへ来るよう」提案し「ソ連の時、出国された方々は、戻られよ」と述べた。
こうしたプーチン大統領の提案に対し、カントール議長は「それは、原則的に新しい基本的考えだ」と述べ、その件について会議で話し合うことを約束した。
またプーチン大統領は「欧州諸国における反ユダヤ感情の強まりについては、自分も耳にした」と述べ「それについては目にしたし、ルポルタージュを見た。欧州では、ユダヤの人達は、公共の場でユダヤ帽をかぶるのを恐れており、自分達の出自を隠そうとさえしている」と語った。しかし一方で大統領は「それでもやはりカントール議長が述べたほどには、欧州各国の状況がひどくなっているとは思わない」とも指摘した。