ロシア シリアにおける化学兵器攻撃を調べる 国連安保理の 調査団の決議案を拒否

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ロシアは、国連安保理でシリアにおける化学兵器攻撃を調べる国連および 化学兵器禁止機関の調査団の委任状延長の決議案に拒否権を発動した。米国の準備した文書の票決は24日行われた。

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決議案は賛成票11を集めた。ロシアおよびボリビアが反対。もう1つの国連常任理事国の中国は棄権した。

シリアでの化学兵器攻撃を調べる調査の合同メカニズムの委任状期限は11月17日に切れる。調査団は国連安保理に対して、4月4日、イドリブ県ハンシャイフンで化学兵器が使用された事件についての調査レポートを10月26日までに提出せねばならない。ところが米国のヘイリー国連大使は、米国は調査団の委任状期限の延長を調査団のレポート発表までに獲得する構えを明らかにした。

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シリアの反体制側は4月4日、ハンシャイフンで化学兵器が用いられたことで80人が死亡、200人が負傷と発表。シリア政府軍が攻撃を行ったと述べたが、シリア政府は非難を断固として否定し、戦闘員とその後ろ盾に責任があるとした。

シリアは一般市民およびテロリストに対して化学兵器を使用したことは一度もなく、自国の化学兵器は化学兵器禁止機関のコントロール下ですべて国外に持ち出されていると主張している。

米国はシリア政権の犯罪を確定する証拠を一切提出せず、入念な調査を行うべきとするロシアの呼びかけも聞き入れず、4月7日にかけての深夜、シリアのシャイラト空軍基地を攻撃した。

ロシア外務省の軍備不拡散およびコントロール局のミハイル・ウリヤノフ局長は、ロシアはハンシャイフンでの化学兵器攻撃は画策されたものだったという説に傾いていると強調していた。

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