12:02 2018年09月21日
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「ロシアからこんにちは!」~ 2人で「バランス」をとりながら

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ロシア
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ロシアから こんにちは!
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子供の頃、「大人になったら何になりたい?」と聞かれたことは恐らく誰にでもあるだろう。その時に答えた夢を叶えた人は、果たしてどのくらいいるのだろうか?

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デニス・チェルノフさんとエカテリーナ・ゴンチャローワさん夫妻は、2人とも幼い頃から絵を描くのが好きだった。デニスさんは、子供の頃から画家なることしか考えたことがなかったという。カーチャさんも画家になること以外を夢見たことはなかった。2人は今、モスクワから南に約180キロの町リャザンで、子供の頃から夢見た画家として生活している。

「絵だけで食べていけるのだろうか?」という疑問が湧いてくるが、むしろ2人は画家として生活していけないなんて「考えたこともない」という。個展を開いたり展覧会に出品してそこで絵を買ってもらったり、サイトやSNSを利用して国内外から注文を受けたりして収入を得ている。常連客もいる。もちろん実力があるからこそ成り立つことなのだが、エカテリーナさんは「私たちはバランスがいいの」と語る。

夫のデニスさんは、油絵や鉛筆画を得意とし、妻のエカテリーナさんは主に水彩画を描いている。デニスさんは建築物などの風景画や静物画を描くのが好きで、カーチャさんは動物などをモデルにした自分のファンタジーを描くのが好き。2人の絵のジャンルは異なるため、クライアントも違う。そのため仮にどちらか1人の絵が売れない時期があったとしても、もう1人の絵が売れるので生活していけるという。「バランスがとれている」のだ。

2人の性格もバランスがとれている。絵を見ていただければわかると思うが(下記の動画で両氏の絵をご覧いただけます)、デニスさんは責任感が強くて自分に厳しい。エカテリーナさんは愛らしくておおらかだ。哲学にも関心を持つデニスさんは、プロセスよりも結果を優先しがちな一般的なロシア人とは違ってどこか東洋的な思考を持っており、「たとえ目標が実現しなかったとしても、人生に無駄なものは何もない」と言い切る。そして自分の絵を見た人たちが、生活の中に存在する「実はかけがえのないシンプルなもの」に気づき、人生について考えを巡らせてくれたら嬉しいと語る。一方、好きな言葉は「ありがとう」だというエカテリーナさんは、自分が思い描く理想の世界を絵にしている。家族への愛、子供への愛、幸せそうに暮らす動物たちの姿など「こうあって欲しい」と願う世界や、「価値ある大切なもの」を描いて人々に伝えている。

「画家」という同じ夢を叶えた2人には、新しい夢がある。その夢も同じだ。「自然と調和のとれた生活」が大切だと考える2人は、所謂「エコ村(エコビレッジ)」をつくることを夢見ている。子供の頃の夢を叶えた2人は、大人になってからの夢を叶えるために、これからも2人で「バランス」をとりながら共に歩み続ける。

デニス・チェルノフ(Denis Chernov):https://www.facebook.com/dchernovart

エカテリーナ・ゴンチャローワ(Ekaterina Goncharova):https://vk.com/zozobubu

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