露中、航空機製造、ロケット宇宙技術分野で協力の新たな可能性

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ロシア製のロケットエンジンを中国へ供給する合意は、12月半ばのメドヴェージェフ首相の訪中時に調印されるよう準備される可能性がある。ロゴジン副首相はハルビンで実施された第2回露中エクスポのフィールドで中国の汪洋(おう よう)副総理と会談した結果を総括し、こう語った。

公式的な声明によれば、露中は航空、宇宙分野における協力拡大により大きな注意を傾けていく。ロゴジン副首相は、長距離飛行の幅広の胴体を持つ航空機の製造プロジェクトを実現するには、これは重量方のヘリコプターとなるが、双方は特恵の貸与の可能性について合意する必要があると語っている。中国の特恵の貸与によってこの作業を抜きん出る速さで展開することが可能となる。露中の重量型ヘリAHL(Advanced Heavy Lifter)はロシアの「ヴェルタリョートゥイ・ロシーイ」社と中国の航空産業公団AVICが合弁で開発している。ヘリは最大重量38.2トン。実際の最高高度は5700メートル、最高飛行距離は630キロに達し、最高速度も毎時300キロになるとされている。

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露中はハイテク分野に占める両国の企業の協力に補足的な刺激を与えるために高いレベルでの対話を続けている。ロゴジン副首相と汪洋(おう よう)副総理とのハルビンでの会談では一連の具体的合意がもたらされた。航空機製造分野のプロジェクトに対する特恵の貸与問題が合意に達したほか、両者はミサイル宇宙分野での相互行動への関心を再び確認した。中国はロシアのロケットエンジンRD180を自国の宇宙プログラムのために大量購入し、ロシア側はこれに対し、ロケット宇宙機器の製造用の中国のマイクロエレクトロニクスを買い上げることに関心を示した。交渉でロゴジン副首相と汪洋(おう よう)副総理は他にも、ロシア側から中国の月プロジェクトに協力する可能性が話し合われている。これはまず、中国の月探査機の製造であり、この探査機を使用して科学調査を行う可能性を示している。

専門家らはずいぶん前から、ロシアと中国には、有人飛行も含め、両国の可能性を最大限活かすことができる宇宙で緊密な長期的協力に移行するためのあらゆる根拠があると指摘してきた。こうした協力は軍事開発にも触れるものとなりうる。東中国教育大学の専門家、ジェン・ジュンユイ氏はラジオ「スプートニク」からのインタビューに答え、ハイテク分野での協力を行うことで露中は他に負けない競争力をうまく引き出すことができるだろうとして、次のように語っている。

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「中国はエンジン分野では依然としてロシアの機械に多くを依存している。仮に中国とロシアが協力できれば、中国の市場とロシアの技術力を合体させることが可能となる。これは双方の国にとってチャンスだ。このほか、現在シルクロード経済の帯の枠内ではプロジェクトが不足している。もし双方がハイテク分野で互いに抜きん出たところを補完し合うことができれば、これは双方にとって計り知れない益をもたらすだろう。」

ジェン氏は、露中は合同のハイテク製品を携え、第3諸国の市場に出て行くことのできる可能性を秘めていると指摘している。ジェン氏は、こうした製品が両国のそれぞれの開発製品と競争することのないよう、補足的合意が必要となる可能性も示唆した。

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