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    抗生物質の全く効かないバクテリアが拡散を開始

    抗生物質の全く効かないバクテリアが拡散を開始

    © AFP 2017/ Jung Yeon-Je
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    中国で難攻不落のコリスチンを打ち負かす遺伝子が見つかった。コリスチンはポリミキシン級の塩基性のポリペプチド抗生物質で、他の級の薬剤では危険な細菌組織を殺すことが出来ない場合、最後の手段として用いられる。新たな遺伝子はすでに中国南部の動物の組織に存在しており、最近、人間の病気にも姿を現し始めた。雑誌「ランセット・インフェクション・ディザーズ」に掲載された。

    最近までは、抗生物質に負けないバクテリアに唯一対抗できるのはポリミキシンだけとされてきた。2012年、世界保健機構(WHO)はポリミキシンから作られた薬剤のひとつであるコリスチンを人体の健康に非常に重要な薬剤として挙げたが、中国の農場ではブタや鶏の成長促進剤としてコリスチンは大量に投与され続けた。

    コリスチンのこうした汎用の結果、南中国農業大学のイ・ユンリュ氏の率いるグループの研究でコリスチンに負けず、バクテリアの間を自由に移動する遺伝子が出てきたことが明らかにされた。

    それだけではない。この遺伝子はすでに中国南部で広く普及してしまっており、精肉の試験では15%の肉に、また2011年から2014年の間に採られた分析用の動物の血液では21%から見つかっている。更に危険なのはコリスチンの効き目がない遺伝子はすでに人間の病気でも威力を発揮するようになっている。遺伝子は中国南部の病院の採血、採尿の1322例のうち16例から見つかっている。

    中国での状況は動物への投与を禁じてももう修正は不可能。遺伝子は抗生物質とのコンタクトがなくても消えることはない。この問題を解決する方法は今のところない。

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