24時間で人命を奪う類鼻疽菌、その脳への侵入の謎が解明

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免疫学者らは「ベトナム高熱」の異名を持つ類鼻疽菌が人体の脳に到達し、感染後、わずか一昼夜で脳を損なうメカニズムを解明。これにより類鼻疽菌に対抗するワクチン製造へ歩を進めた。東南アジアでは類鼻疽菌によって年間9万人以上が死亡している。米学術雑誌「免疫(Immunity.)」に論文が掲載された。

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人類にとって主たる脅威が挙げられる
類鼻疽菌の感染は熱帯性の高熱病。南アジア、東南アジアでの死因では肺結核、エイズに続いて多い。この病気はこの地域の沼地の土壌や浅い貯水池の水中に生息する類鼻疽菌によって引き起こされる。感染の経緯や兆候から急性の結核を酷似させる。

豪州ブリスベーンのグリフィス大学の研究者ジェイムズ・セントジョーン氏率いる研究グループは、類鼻疽菌が感染から24時間で体組織を通過することができることを解明。このため血液脳関門によってこうしたウイルスの侵入から守られているはずの脊髄、脳をも通り抜けてしまう。

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