「キュリオシティ」が火星表面で活動を始めて、すでに4年目になった。その間、火星の過去そして現在の状態に関するユニークな数々のデータを地球上に送ってきた。火星は、厚い大気や磁場により宇宙線から守られていないため、高エネルギー粒子が定期的に「キュリオシティ」を言わば「攻撃」している。粒子は時に、機器の不具合を引き起こすので「キュリオシティ」は予備コンピュータに切り替えたり、あるいは「安全」体制に移らなければならなくなってしまう。
今回も岩石サンプルを収集していた時に「キュリオシティ」は、掘削装置を使用中、不具合が生じたとの信号を地球に送ってきた。
損傷は探査車が、シャープ山の頂に向かっていたさい生じた。「キュリオシティ」は、問題が解消された後、再び活動を続けることになる。探査車は、火星の冷却を分析するためシャープ山に登ることになっている。学者達は、火星における最後の水の痕跡を調査研究することで、水がどこにどうやって消えたかを理解する助けになると期待している。
それより前にNASAの専門家らは、火星探査車「キュリオシティ」の「脳」を、成分研究のために興味あるものを自主的に選んだり、レーザー砲でそれらを撃ったりできるように改良した。