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ネアンデルタール人の歯石分析 意外な食生活と医療

© Flickr / Claude Valetteネアンデルタール人の歯石分析 意外な食生活と医療
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ベルギーのネアンデルタール人は毛サイや羊肉を、スペインではキノコや松の実、コケを食べていた模様。居住地域による食生活の変化が、豪アデレード大学の研究チームの論文によって示された。論文は科学誌『ネイチャー』に掲載された。AP通信が報じた。

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研究チームは、ネアンデルタール人3人の食事内容を知るため、歯石のDNAを解析した。ネアンデルタール人の雑食性は以前にも指摘されていたが、今回の遺伝子分析により、具体的な食事の種類が特定された。また、食事となった生物から、当時その場所で生息していた生物を知ることができる。

スペインで5万年前に生きていた2人のネアンデルタール人から肉食の痕跡は発見されなかったが、論文の共同執筆者であるアデレード大学オーストラリア古代DNAセンターのアラン・クーパー所長によると、ベジタリアンだとは呼べない。2人の骨には、彼らが仲間に共食いされた痕跡が残っているためだ。

うち1人の歯石からは口内感染症や怪我の跡が見つかり、病気にかかっていた模様。論文の主執筆者であるローラ・ウェイリッチ氏によると、この1人から唯一見つかった残留物が2種類ある。1つはポプラの木に由来するもので、ポプラの木からはアスピリンの主成分が取り出せる。2つ目はカビであり、抗生物質ペニシリンのもとになる。

ネアンデルタール人は約3万7000年前に絶滅した。

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