02:55 2018年10月22日
非常に毒性の強い世界の川や湖【写真】

非常に毒性の強い世界の川や湖【写真】

CC BY 2.0 / Victor Rivera / Los colores de rio tinto
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水はすべての生き物に命を与えるが、例外もあり、水こそが殺人兵器になることもある。地球には生命に危害を及ぼす、距離をおいた方がいい水源がある。スプートニクがそうした水源を厳選して紹介する。

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ロシア・ウラル山脈の東側の斜面にカラチャイ湖がある。この静謐な湖はストロンチウムやプルトニウムといった極めて危険な放射性同位体をうちに秘めている。湖は秘密のマヤーク核技術施設の施設内にある。施設は1951年から原爆の「中身」を製造し、廃液を湖に流していた。

カラチャイ湖
© Sputnik / Aleksandr Kondratuk
カラチャイ湖

1957年秋、施設で原子力事故が発生し、数百キロの範囲に放射能が撒き散らされた。こうして、カラチャイ湖は世界で最も恐ろしい、見えざる死の源となったのだ。湖岸に1分立つだけで、ヒトは1年間に浴びる放射線量の基準値の放射線量を受ける可能性がある。湖の埋め立て計画は今に至るまで実現していない。

インドネシア諸島は世界最大の群島だ。同地では産業革命以前から飲料水問題が起きていた。現在、少なくとも3億人が喉を潤すために汚水を沸騰消毒せざるを得ない状況にある。ジャワ島を流れるチタルム川は西ジャワ州に住む人々の飲料水たり得たが、現在、数百もの工場が産業廃棄物や排水を流しており、水質が非常に汚染されている。汚染された水は水田にも注ぎ込む。かつて漁業を営んでいた人々は現在、ペットボトルやゴム手袋、壊れた椅子の脚にまで至る再生原料の回収に切り替え生計を立てている。2011年、政府は河野浄化作業に取り掛かり始めたが、数十年は要すると見られている。

チタルム川
© AFP 2018 / Timur Matahari
チタルム川

スペイン南西部リオ・ティント川付近の豊富な金鉱床の採掘開始は紀元前に及ぶ。その後、同地で銀や銅、水銀さえも採掘され始めた。それから川の水は重金属や鉱業会社の化学物質、酸にあまりに汚染され、血のような赤色になった。今日川の中で生息できるのは、火星でも生き延びられると研究者が考える嫌気性細菌だけだ。

リオ・ティント川
リオ・ティント川

英デヴォン州の水色の湖は巨大採石場だった場所に発生した。なめらかなターコイズブルーの表面はひと泳ぎするよう誘惑するが、鼻を刺すアンモニア臭により、マスク無しでは湖に近づけもしないだろう。湖の色も毒性物質の濃度によって引き起こされたものだ。水中に含まれるアルカリの量は、最も強力な漂白剤に劣らない。

英デヴォン州の水色の湖
英デヴォン州の水色の湖

20世紀初頭まで風光明媚な米ニューヨーク州オノンダガ湖は人気のある休息地だった。しかし1世紀後、湖は環境的な大惨事の瀬戸際に立たされた。規制のない産業廃棄物投棄により致死量の硝酸塩、リン酸塩、水銀および病原菌が蓄積したのだ。1940年には湖での遊泳が禁止され、1970年には漁業禁止となった。きれいな水質の再生についての法案は採択されたが、再生にはまだまだ時間がかかる。

オノンダガ湖
© AP Photo / John Minchillo
オノンダガ湖
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