ロシアと日本の学者が新種のフグを発見

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サハリンの海域で新種のフグが発見され、「モヨウフグ」と命名された。トムスクと東京の生物学者らがこの個体を共同研究していた。

スプートニク日本

サハリン海域で珍しい個体を発見した漁師らは、その魚をトムスク国立大学*に研究のため引き渡した。珍しいフグの研究を始めた生物学者のユーリー.ディルディン氏は、東京にある国立科学博物館で魚類関連収蔵品の責任者を務め、フグの研究を行う世界的に著名な専門家、松浦啓一氏に相談した。

個体の共同研究を行う中で、学者らはこの個体が「シマフグ」の仲間であるという結論に達した。これまで、サハリン海域に同種が存在しているという証拠は一つもなかった。

ユーリー・ディルディン氏は言う。「しかし、これ以上に予想外の研究成果がありました。20世紀半ばにサハリン海域で捕獲された2匹のフグのサンプルの写真を分析したところ、このサンプルが誤ってTakifugu Niphoblesという別の種に分類されていたことが分かりました。実際には、サハリンで捕獲されたフグはT. Poecilonotusだったのです。松浦啓一氏の追加検証の後、エフグもしくはモヨウフグTakifugu Favipterusという名を与えられた新しい種に分類されました。」

この奇妙な名前が与えられたのは、体が派手な色をしているためだ。明るい茶色の体に多くの白い斑があり、斑の大きなものは、直径が目よりも少し大きい。ユーリー・ディルディン氏と松浦啓一氏の共同研究の成果は学術誌である、国立科学博物館の紀要に発表された。

*トムスク国立大学はロシア大学国際競争力向上プロジェクト(プロジェクト5-100)に参加している。

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