新たな宇宙ステーションをめぐり露米間に新たな紛争

© 写真 : NASAISS
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国際宇宙ステーション(ISS)の運用期間の終了が近づいている。ISSを、月軌道プラットフォーム-ゲートウェイ(Lunar Orbital Platform- Gateway)に置き換えることが可能だ。だが同プロジェクト実現におけるその役割について、露米間では考えが異なることが明らかとなった。

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2017年9月、ロシアと米国は月軌道上に設置される新たな国際宇宙ステーションの共同開発について合意した。多くの専門家が同プロジェクトについて、2大核大国のロシアと米国が「和解」するための新たな機会になると評価した。だが米国は最近、米国の技術標準に従ってゲートウェイ・モジュールを建設するようロシアに要求した。

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これはモジュールのすべての電力供給ならびに温度調節システム、およびモジュール内部の生活機能保障システムに関係する。またISSでは何年も前からその快適性と信頼性によりすべての国の宇宙飛行士がロシア製宇宙服を使用しているにもかかわらず、ロシア製宇宙服「オルラン」に代わって米国製の宇宙服を使用することも提案された。

ロシア宇宙飛行学アカデミーの準会員アンドレイ・イオニン氏は、ロシアが米国の基準で作業することに同意することで、ロシアの宇宙機器産業の発展が大きく停滞するとの考えを示している。イオニン氏は、国際協力はそこで使用されるすべてのシステムと機器の適合性の原則に従った新ステーションの建設を規定しているとの確信を示している。

プロジェクトの各参加国が、自国の宇宙部門を発展させながら新ステーションの建設に貢献するべきだ。米国の覇権ではなく、宇宙における真の国際協力こそが、地球人に宇宙への道を開く。

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