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学者ら「猫の寄生虫が人々をより進取的に」

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ネコの寄生虫であるトキソプラズマに人が感染すると、より進取の気性に富み、よりリスクを冒しやすくなるとの結論に、「英国王立協会紀要」に論文を掲載した学者らが至った。

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トキソプラズマとは、普段イエネコの腸内に生息している細胞内寄生体。今日、米疾病対策センター(CDC)による評価では、米国の6千万人を超える住民がトキソプラズマに感染している。

トキソプラズマは、脳の働きに不可逆的な変化を引き起こすことで、宿主の行動を変える能力を持つ。ネズミやチンパンジーの場合、ネコやヒョウの姿や匂いを認識した際に「恐れを知らぬ」ようになり、人間の場合は、自殺や不合理な行為をしやすくなる。そのほか、妊娠した女性の体内に入り込むと、胎児の発育の際に非常に深刻な欠陥を引き起こして流産につながる可能性がある。

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ステファニー・K・ジョンソン博士とその同僚らは、トキソプラズマが人間の行動に与える影響の興味深い例を、さらにもう一つ発見した。

学者らは、志願者およそ1500人の唾液のサンプルを収集。

トキソプラズマの保菌者の大部分が、企業家やマネージャーになるために、しかも最も「リスクの高い」職業に就くために学ぶことを選んでいたことが、意外にも明らかになった。

感染した学生は、健康な人々よりも平均でおよそ1.4倍、ビジネス学部に登録する割合が高く、リスクや企業家活動に直接関連した職業を選ぶ割合は1.7倍高かった。

その上、似たようなテストが示したところでは、トキソプラズマの保菌者は健康な人々よりもおよそ2倍高い割合で、自分自身の会社を開設していた。

興味深いことに、似たような傾向は多くの国のレベルでも現れていた。

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