https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/img/610/75/6107545_0:104:2000:1229_1200x675_80_0_0_4dbc7f059596c3e85a36326d3dcd6936.jpg
Sputnik 日本
https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/i/logo.png
Sputnik
https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/i/logo.png
https://jp.sputniknews.com/science/201904066107551/
東大を中心とするインド、米国の国際研究グループが、暗黒物質(ダークマター)の正体に関して1971年にスティーブン・ホーキング博士が提唱した仮説を反証しうる観測に成功した。科学ニュースサイト「Science Alert」が報じた。
スプートニク日本
ホーキング博士は、宇宙にはビッグバン直後に形成された小さな原始ブラックホールのグループがあり、それが蓄積したものがダークマターの正体だという仮説を立てた。
こうしたブラックホールはサイズは小さいが大きな質量を持つ。月より小さいブラックホールは6700京トンの質量をもつはずだ。
チームはハワイにあるすばる望遠鏡を用い、アンドロメダ銀河を観測。国立天文台の発表によると、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)の高田昌広主任研究者・教授 を中心とするチームは、原始ブラックホールが仮説どおり多くあれば、銀河の星が一定時間明るくなる「重力マイクロレンズ現象」が多数観測されるはずだと予測。
©
AP Photo / Ted S. Warren
ホーキング博士の仮説が正しければ、こうした現象は1000例程度期待された。
だが実際にはわずか1例しか観察されなかった。
このため、原始ブラックホールの割合はダークマターを占める可能性のある割合は0.1%未満。
ホーキング博士の説とは異なり、ダークマターの正体が原始ブラックホールではなく、未知の素粒子である可能性が高まった。
関連ニュース
死去直前に完成のホーキング博士の論文、他の世界の痕跡の発見法を語る
99台のガンマ線望遠鏡で暗黒物質とブラックホールの研究 チリで世界最大の複合施設建設へ
全てのコメント
新しいコメントを読む (0)
返事として(コメントを表示するコメントを表示しない)