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今回発見された化石の中には、歯や足の指の骨、大腿骨の一部が含まれている。化石が見つかったのは、フィリピン北部ルソン島にあるカラオ洞窟。研究者らによる評価では、これらの化石は5万~6万7千年前のものである可能性があるという。発見された化石については、分析の結果、学界に知られている種類の太古の人類のうち、どの種類にも属さないことが明らかになった。研究者らは、太古の人類の新種が発見されたと確信し、今回の驚くべき発見がなされたルソン島に因み、この新種を「ホモ・ルゾネンシス」と命名した。

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AFP 2020 / Noel Celis
「ホモ・ルゾネンシス」
考古学者らによる国際グループの責任者、アルマンド・ミハレス氏は、「ホモ・ルゾネンシスの発見は、人類の進化が持つ複雑な性格を強調するものであり、アフリカの外、特に東南アジアの島々で更新世に生きていた、現代の人類の祖先における多様性を物語っている」と述べている。

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AP Photo / Aaron Favila
「ホモ・ルゾネンシス」
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