研究者らは、グリーンランドおよびスヴァールバル諸島の氷でできた深井戸から採取したサンプルを分析。また比較のため、欧州の人里離れた地域であるスイスのアルプス山脈の雪から得たサンプルを調査した。
北極の雪中のマイクロプラスチック濃度は、欧州のサンプルに比べてかなり低かったが、それでも1リットル当たり1万4千微小粒子と、かなりの含有量だった。
関係者らは、今年初めに地球上でもっとも深い太平洋マリアナ海溝でプラスチック廃棄物を発見した研究者が受けたショックに近いものを感じたという。今回に関しては、北極の氷と人の生活場所は大きく距離があるにもかかわらず、マイクロプラスチックは風で運ばれ、雪となり落ちたのだろうと研究者らは推測している。
サンプル内には、ワニス、ゴム、ポリエチレン、ポリアミドも確認された。プラスチックの他、石炭、木炭、動物の毛、植物繊維、砂が含まれていたという。
以前、カナダのビクトリア大学研究チームが、専門誌Environmental Science and Technologyに報告書を掲載した。報告書によると、人は毎年平均4万から5万のマイクロプラスチックを食物とともに飲み込んでいるという。
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