宇宙航空研究開発機構(JAXA)のはやぶさ2は昨年10月、着陸機MASCOT(マスコット)をリュウグウの地表に投下。リュウグウは暗いコマ系の小惑星で直径約900メートル。表面は岩石で覆われ、非常に乾燥している。
昨年10月の写真では、暗く荒い岩と、明るくなめらかな岩が均等に分布する様子が見られる。ただ画像には、乾燥した小惑星にありそうな砂が確認できない。当初、風化で生じた細かな粒子や砂があると予想されていたが、地表には見当たらない。
研究者らは、何らかのメカニズムによって砂が除去されたと見ている。宇宙に漂う物体の衝突や地震、岩石の移動などが可能性として挙げられている。