21:47 2019年11月14日
温暖化による沿岸水没

温暖化による沿岸水没 人々を移動させるなら今 研究者ら

© AFP 2019 / Eitan Abramovich
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もし年間平均気温の上昇が産業革命以前との比較で2度以内に抑えることができなかったら、世界中の沿岸線の半数以上が海に沈み、最大10億人が住居を失うことになる。ウェブサイト「ライブ・サイエンス」が報じた。国際的な研究者チームは理論上の「人々の大規模な移住」を提起した。

もしパリ協定が履行されなかったら

人々は世界的な沿岸部の崩壊に直面し、それは急速に進み、そして避けることができないと研究者らは指摘する。

産業革命前との比較で平均気温の上昇を2度以内に抑えるとしたパリ協定が履行されない場合、地球の沿岸線の半分で波の力と高さ、方向に変化が生ずる。

たとえば、南オーストラリアでは南部からのより大規模な波が沿岸部の地形を変えてしまう。ウェブサイト「サイエンス・デイリー」によれば、英国のいくつかの地域では、波の頻度が増すことで沿岸部とその地域のインフラが崩壊し、ときとして洪水が発生する。

さらに、そのことは沿岸地域から大陸内部への人々の大規模で制御不能な移動の原因となる。

解決策はある-問題への対処を今日から始める

研究者らは、犠牲を最小限に抑える唯一の方法は、問題への戦略的アプローチの計画づくりを今はじめることと考えている。

北極圏で最高気温記録
© Sputnik / Vera Kostamo
特に法律の作成とインフラ建設が必要で、それらは「気候難民」が新しい住居をすばやく見つける力となると「ライブ・サイエンス」は指摘する。

研究者らが提案しているいくつかの方法は明瞭で、たとえば、リスクのある地域での不動産建設の規制やより安全な地域での手ごろな価格の住居建設への投資といったもの。他はとても複雑に見える。

研究者らはコミュニティーの文化遺産の保存システムを考慮する必要性を指摘している。それらは移動の後に失われてしまうおそれがある。


氷の溶解がすでに海洋のレベルを増大させたことを、世界中の研究者たちが確認している。今日、1億5千万人以上が現在の潮位より多くとも1メートル以上の土地に住んでおり、そのレベルから5メートル以内では2億5千万人が暮らしている。ロシアや米国、英国、イタリア、ドイツ、デンマーク、ベルギー、タイ、ベトナムの沿岸部が冠水するおそれがある。深刻な損失のおそれがあるのは中国で、ここでは1億4千万人が住居を失うおそれがあり、日本では人口の4分の1の3千万人超の住居が冠水する可能性がある。

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地球温暖化, 自然, 環境
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