すべては遺伝子上の作用
研究者らによれば、人間は遺伝子TAS2R38により苦味を感知する。この遺伝子は舌の味覚受容体でたんぱく質を暗号化する。遺伝子TAS2R38にはAVI とPAV の2種類があり、その人がどのタイプの遺伝子をもっているかにより、苦味のある食物を好むか好まないのかが決まる。
ブロッコリー嫌いは遺伝する
両親が遺伝子AVIをもつ人は、食物の苦味への感覚がほぼない。
こうした人はコーヒーやビールを飲むことに嫌悪感がなく、ブロッコリーも食べることができる。しかし、両親が遺伝子PAVをもつ人の場合、こうした食物を極めて不愉快な味と感じる。遺伝子AVIとPAVの両方をもつ場合は、苦味への反応はさまざまで、中間的な感覚をもつことになる。そのほかにも研究の過程では、遺伝子TAS2R38の種類に応じて、人々が摂取する緑黄色野菜、特にブロッコリーの量が決まってくることが判明している。
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