19:12 2020年10月27日
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オーストリアの国際応用システム分析研究所の学者たちは、さまざまな国で生成されるエネルギーが、人類の全エネルギー需要 を供給するに足りるかどうかを計算した。

結果、地球で生成されるエネルギーは、二酸化炭素の排出基準を超えない場合、グローバルな需要を満たすのに十分であることが示された。Nature Energy誌に研究結果が掲載された。

エネルギーシステムアナリストで論文著者の1人であるナラシムハ・ラオ氏は「経済発展と気候緩和は相容れないという考えや、数億人の人々を貧困から救うことは有害物質の排出量削減を不可能とするという考えが常に人々の懸念を呼んでいるが、これは気候を安定させるために必要な措置である」と述べている。

これらの懸念を確認または払拭するために、学者らは特定の指標を調査した。

学者らは、ブラジル、南アフリカ、インドという人口の多い3つの新興国に注目した。この3カ国は、文化的および気候的条件が異なり、輸送、衛生基準、天候の分野でも個別の問題を抱えている。

学者らは、3カ国すべてが、各市民の十分な生活水準を確保するのに足りるエネルギーを生成しているとの結論に達した。例えば、インドは2015年、1人当たり17.5GJ(ギガジュール)のエネルギーを生成したが、インド人1人当たりの標準的需要を満たすには7 GJで十分であり、許容できる生活水準を確保するには12 GJ~15 GJで足りるという。南アフリカとブラジルでも、エネルギーの生産および需要についてほぼ同様の状況がみられた。

学者らは、人間の標準的なエネルギー需要がこれほど少ないとは予想していなかったという。調査結果は、新興国が一般市民に損害を及ぼすことなく消費を最適化し、エネルギー生産を制限できることを物語っている。この道において最大の障害の1つは、多くの新興国における人口分布の不均等だという。

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