06:35 2020年10月01日
テック&サイエンス
短縮 URL
0 52
でフォローする

6600万年前、地球に小惑星が激突したことで恐竜は絶滅した。その小惑星は「最も致命的な角度」で地球に落下したことが、英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者らによって明らかになった。この研究の詳細は英科学誌ネイチャーに掲載されている。

研究によると、衝突が起きたのはメキシコ湾とカリブ海を隔てる現在のメキシコのユカタン半島。小惑星は60度の角度で衝突し、地球の気候を変化させるほどの温室効果ガスが大気に大量に放出された。研究者らは、世界最高峰のエベレストよりも大きい小惑星によって引き起こされた地球全体の災害は、想定されているより遥かに悪いものだったとしている。

これまでの研究では、小惑星は30度、あるいは90度の角度で地球に衝突したと考えられていた。研究チームは今回、その衝突角度をシミュレーションしたところ、その衝突は30度と90度の間の角度、つまり60度で起きていたことが明らかになった。これは当時の生命体にとって最悪の条件。小惑星の衝突は大量絶滅を引き起こし、地球上の全動植物の約4分の3が絶滅したと考えられている。

論文の著者でインペリアル・カレッジ・ロンドンのギャレス・コリンズ氏(惑星科学)は「恐竜にとって最悪のシナリオがまさに起きた」と述べている。小惑星の衝突によって直径約193キロのクレーターが発生し、高熱により岩石などが溶かされて気化し、数億トンもの硫黄と二酸化炭素が大気中に放出された。

コリンズ氏は、全ての生命体は、衝突後数分以内に生きたまま焼け死んだ恐れがあると指摘。また、衝撃によって舞い上がった大量の塵が太陽光を遮断し、「核の冬」を引き起こした恐れがあると推測している。

関連記事

タグ
研究, 自然
コメント・ガイドディスカッション
スプートニク経由でコメントFacebook経由でコメント
  • コメント