カメレオンの舌を真似た技術がドローンの利用時間を延長

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韓国の技術者らが、カメレオンの舌の機能を真似た技術を開発した。カメレオンの舌は一瞬にして虫を捕らえ、自らの方へ引き寄せることができる。この発明は、荷の獲得のために配達用ドローンが離発着する必要性を省き、機器の利用時間を延ばすことに役立つ。

ドローンは、撮影だけでなく、小包の配達などでますます活用されている。たとえば、ドローンは、ある病院から別の機関へ医学的分析のために血液や他の物資を早急に配送するのに適している。しかし、現在、ドローンは、原則として飛行時間が約30分程度という問題を抱えている。配達用ドローンは、荷物の受け渡しのためにホバリングや着陸を行い、そのためにバッテリーのかなりの充電を無駄に消費している。

ソウル科学技術大学校のドンジュン・リー氏とグワンピル・ユング氏は、荷物の受け渡し用のプロトタイプを開発した。この技術は高速で機能し、通常のドローンに設置できるように十分軽量化されている。研究者らは、メカニズムの開発の際、カメレオンの舌にヒントを得たと語った。カメレオンの舌は、自身の体長の1.5倍の先の物を引き寄せることができ、しかも、スピードが最大で秒速3.5メートルに達する。そのことから、狙われた獲物は攻撃に反応することができない。目標物の捕獲後、「舌」は同じスピードでほぼ遅滞なく口の中に戻ってくる。

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同プロトタイプは、重さ117.5グラム、サイズが12センチ、8.5センチ、8.5センチ。研究者らは、高速カメラを利用して動作を追跡するテストを実施した。テストの結果、80センチの間隔で30グラムの目標物のキャッチが行われ、所要時間は550ミリ秒以内だった。実験結果は『IEEE Robotics and Automation Letters』誌に掲載された。

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