米国の女性 治療なしにHIVが完治した可能性が明らかに

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約30年前にヒト免疫不全ウイルス(HIV)と診断された女性が、投薬や骨髄移植なしに完治した可能性がある。研究者の研究を引用しニューヨーク・タイムズ紙が報じた。

研究者らは数十年にわたり米国カリフォルニア州在住のローレン・ウィレンバーグ氏(66)を研究してきた。同氏は1992年にHIVと診断された。医師らは彼女の身体は自然の力で感染症と闘っていると確信する。

 最後に行われたウィレンバーグ氏の検査では、15億個の血液細胞の分析で、先進技術によって検出されたウイルスはごく微量だった。この結果はHIVはまだ完治していないことを示してはいるものの、医師らは、患者の免疫システムが残されたウイルスを再生不能にしたことを明らかにした。

研究者らは、今後、ウィレンバーグ氏はHIVが完治した患者リストに記載される可能性があると強調する。このリストには、「ベルリンの患者」のティモシー・レイ・ブラウン氏と、「ロンドンの患者」のアダム・コステロ氏が名を連ねている。

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