08:46 2020年09月26日
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がん治療最先端 「21世紀のペスト」とどう戦うか (34)
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セイヨウミツバチ毒とその主成分であるメリチンが、乳がんの中でも特に危険なタイプのがん細胞に対して効果的な武器になることが西オーストラリア大学の研究者らによって明らかになった。この研究結果は、米誌「米国科学アカデミー紀要」に掲載されている。

研究者らは、セイヨウミツバチ毒のサンプルを採取し、がん細胞と健康な細胞に対するメリチンの効果を確認するテストを行なった。

この研究論文の筆頭著者であるダッフィー氏は、「私たちは、正常な乳房の細胞と乳がんの細胞(ルミナルB型とトリプルネガティブ)にミツバチ毒を使用したテストを行なった」と述べている。

研究者らによると、乳がん全体の10%~15%がトリプルネガティブの患者といわれている。しかし現在、トリプルネガティブに対する有効な治療法は見つかっていない。

ダッフィー氏らが行なったテストの結果、このミツバチ毒は正常な細胞に対する影響は弱いが、がん細胞に対して効果的に作用することが判明した。

研究者らはミツバチ毒の作用機序(薬が治療効果を及ぼす仕組み)を調べるべく、 トリプルネガティブのがん細胞に、ミツバチ312匹から採取した毒と精製済みのメリチンを18時間あるいは24時間曝露させた。すると、精製済みのメリチンはミツバチ毒の場合よりがん細胞を3倍多く死滅させることが明らかになった。

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