HIVウイルスに自衛用のクローン細胞を生成する特性 研究で明らかに

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米ピッツバーグ大学が、抗レトロウイルス療法を用いたHIV治療ではなぜ100%患者の血液からエイズを消すことができないのか、その原因解明に成功した。鍵はウイルスが自衛のために作り出す特殊なクローン細胞が握っていた。研究結果は学術雑誌「クリニカル・インベスティゲーション」に掲載された。

正しい治療法を守っても、分析の結果、極めて大きなウイルスの耐性が示されることがある。

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ピッツバーグ大学の研究者たちは、抗レトロウイルス療法で目に見える治療効果が出ない原因がクローン細胞にあるという帰結に達した。HIVの感染細胞のクローンがウイルスの粒子を作り出していたのだ。クローン細胞はかなりの大きさにまで成長し、実際は治療が成功しているにもかかわらず、まるで治療効果がない印象を生み出すまでに至ることがある。 最新の抗HIV薬は新たな細胞への感染をブロックすることはできても、すでに感染した細胞のウイルスには影響を及ぼすことができない。

クローン細胞の作りだしたウイルスの粒子に新たな細胞を感染させる力があるかどうかはまだ立証されていないものの、これらの粒子は慢性の炎症を引き起こす恐れがある。この他、治療を停止した場合、ウイルスは直ちに復活してしまう恐れもある。クローン細胞自体、有効なHIV治療薬を作る上で大きな阻害要因となっている。


先日、スプートニクは、元HIV患者で13年前に世界で初めて病魔を克服した米国のティモシー・レイ・ブラウンさんが白血病の再発で他界したニュースを報じた。

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