00:01 2020年12月01日
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米国とカナダの天体物理学者チームは、30億年前に、天の川銀河の側面に矮小銀河が衝突したという証拠を発見した。矮小銀河の衝突の痕跡は今でも残っているという。この研究成果は学術雑誌「アストロフィジカル・ジャーナル」で発表された。

研究者らの間で、天の川銀河が他の銀河と衝突したという仮説が立てられるようになったのは今から20年も前のことである。研究者たちは、それ以外に、おとめ座の境界付近に銀河が密集していることを説明する方法はないとしている。しかしながら、天の川銀河のこの部分に、異なる方向に動く星があるという事実により、この仮説はこれまで証明されずにきた。宇宙のあらゆる法則に従えば、星は同じように移動するからである。

しかしこの度、米国とカナダの研究者らが、この謎を解き明かすのに成功した。天の川銀河とより小さな銀河との横からの衝突を数値シミュレーションすることにより、研究者らは他でもないこの時の衝突こそが、おとめ座周辺の星の密集を引き起こしたとの結論を導き出した。また研究者らは、この塊の中で星が「正しくない」動きをしていることについても説明した。

数値シミュレーションによって、矮小銀河は高速で天の川銀河に衝突すると、まずその中心部を突き抜け、バラバラになり、湾曲した傘のような星の軌跡を残したことが分かった。そしてその後、散り散りになった銀河は、互いの重力によって天の川の中心に引き寄せられ、その中に紛れた星が描く弧状の軌跡は反対側に湾曲した。つまり、異なる速度で、異なる方向で移動するおとめ座の星は、2度にわたりバラバラに引き裂かれた矮小銀河の残骸である。それぞれの破裂の場所で様々な方向に飛んでいく星の動きによって傘のように歪んだ平面が形成されたのである。

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