00:26 2020年12月01日
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オーストラリアと米国の研究者らが、レーザー光線を利用して、雷雲の中のエネルギーに働きかけることにより、必要な時間に必要な場所で雷放電を起こすことができる技術を開発した。雑誌「メディカル・エクスプレス」が報じている。

研究者らは、この技術を実験室レベルで証明した。研究者らは、空気の層によって分離される2枚の平行パネルを使って「ミニチュアの雷」を作った。コンデンサー板のようなこの2枚のパネルの上に少しずつ電荷が蓄積し、電荷が臨界値に近づくと放電し、一方のパネルのランダムな場所で雷が発生し、別のパネルのランダムな場所に高速でぶつかった。

自然現象の雷もこれと同様で、板の役割を果たすのが雲と雲、あるいは雲と地面である。しかし、自然に発生する雷は経済活動に損害を与え、大規模な深林火災を引き起こしたり、人を死亡させることもある。そこで研究者らが開発したのが、落雷を事前に選んだ安全な方向に向ける技術である。

今回の研究が示す技術は、特別に開発されたレーザーを使い、空気中のグラフェン微粒子をビームによって捕獲し、それをレーザーで加熱することにより、精密に誘雷する経路を作り出すというもの。実験では、偶然発生したすべての雷を、グラフェン微粒子を帯びたレーザー光線で指定したポイントに正確に誘導することができたという。

研究チームは、「空間に目に見えない線を描くようなもので、人間の髪の毛の幅の約10分の1以内で放電の方向を制御することが可能だ」と述べている。また自然界では、レーザーで空気中の微粒子に直接作用することができるため、グラフェン微粒子を必ずしも使う必要はないとも指摘している。

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