10:42 2021年04月12日
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カナダの研究者グループは、金星を例に、どのような気候の変動が惑星における生命体の滅亡につながるのかという研究結果を発表した。カナダのカールトン大学とロシアのトムスク大学で教鞭をとるリチャード・エルンスト教授は、雑誌「カンバセーション」の中で、可能性は少ないながらも、同様のシナリオは地球上で繰り返される可能性があると指摘している。

コンピュータの気候シミュレーションを使ってこれまでに行われた数々の研究によれば、金星の気候はかつては地球と同様のものだったとエルンスト氏は指摘している。金星の地表の気温は、現在の地球とほぼ同じだったため、海や陸、雨や雪が存在でき、そこで生命が存在することができたとエルンスト氏は言う。

しかし、気候シミュレーションによれば、10億年前、地球温暖化により火星の気候が急激に変化し、活発な火山活動によって、待機に大量の二酸化炭素が排出され、異常な温暖化が最終的に海水を蒸発させ、水循環が停止したとエルンスト教授は述べている。

1990年代初頭に米国が探査機「マゼラン」が、金星の厚い雲の層を通して金星の98%以上の地表の撮影を行ったが、研究者らはこのときのデータを基に、金星では20年から30年ごとに強い火山の噴火が起こり、金星の大気中に大量の二酸化炭素を排出したことから、悲劇的な気候変動を引き起こし、大量の生命の滅亡を招いたと説明している。

またエルンスト教授は、同じような生命滅亡のシナリオは、可能性は低いながらも、地球でも同様に起こる可能性はあると指摘する。ただし、エルンスト氏によれば、金星上で起こったような急激な気候変動を引き起こすような大規模な噴火を起こしうる火山は、地球上にはわずかしかないとのこと。


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