19:59 2021年04月13日
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12月、オーストラリアのパークス電波天文台の研究者グループが、生命体が存在すると見られる系外惑星プロキシマ・ケンタウルbから無線信号をキャッチした。BLC1と名付けられたシグナルは、異星人からのコールサインかもしれないと言われている。一方、米国で、「地球外知的生命体への送信プログラム」を率いるダグラス・バコフ氏はスプートニクからのインタビューに応じた中で、なぜたった1度のシグナルでは異星の生命体からの「コール」であると断定できないのかについて説明してくれた。

「研究者たちは、それが本物のシグナルだったと明言しています。しかし重要なのは、もう一度、シグナルを捉えることです」。

地球外知的生命体からのシグナルを発見したと言うには、1度きりの信号では不十分で、繰り返される必要があるのだという。

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© 写真 : Jacqueline Orrell / SLAC National Accelerator Laboratory
「リアルタイムではなく、数ヶ月後にシグナルを発見した場合、それが本物のシグナルだったと特定するのは困難です」とバコフ氏は言う。「これも地球外生命体からのシグナルだと言いたいところですが、明確な証拠がありません。研究者らは、我々が独自に確証を示すまで、地球外生命体を発見したと断言することはできません。つまり、シグナルが繰り返されなければ、それが本物だと認定することはできないのです」。

もしBLC1が本当に何らかの文明からの信号だったとしたら、人類は、宇宙に地球外生命が多数、存在することの証明を得ることになる。

「仮に地球に近い恒星系に知的生命体が存在するとしたら、我々は統計的に銀河のあちこちに生命体が存在するという結論を導き出すことができるのです」とバコフ氏は言う。「しかし、我々は60年以上、異星人からのシグナルに遭遇したことがないため、地球のすぐそばに生命体がある可能性は低いでしょう」。

オーストラリアのニューサウスウェールズ州にあるパークス天文台の電波望遠鏡がBLC1シグナルを複数回記録したとしても、研究者らはそのシグナルが地球上のコンピューターなどによって送信されたものでないということを別の独立した天文台に確認してもらう必要がある。

BLC1が研究者たちの期待に沿うものでなかったとしても、いずれにせよ、このシグナルがMETIプログラムの発展に役立つことは間違いない。このシグナルによって、研究者たちは、それが実際に他の文明からの信号であるという確信を持つために、いかにして正しく信号を送るかということを、よりよく理解することができるからである。

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